承前*1
植松聖への死刑判決を巡って。
mojoという方のツィート;
植松の死刑判決についての意見を見ていると「殺人は許されないし死刑は当然。しかし彼の主張も一理ある」というのがかなり見られる。自分の内なる差別意識に向き合ったり、なぜこんな事件が起きたのかをそれぞれが考えることに何も異論はないが、他の死刑案件にはない被告への強い共感が多く見られる。
— mojo (@MOJO11040843) 2020年3月16日
オウムや池田小のときには確実にこんな論調ではなかった。人の命を自ら選別して殺したことは同じなのに。それらはとにかく死刑、死んで償えで終わらせて、今回はある種「一石を投じた」と捉える。これは彼を死刑にしろという感情とも併せて、彼の主張する優勢思想に惹かれている証左だと思う。
— mojo (@MOJO11040843) 2020年3月16日
植松の犯した罪は全く当事者でも関係者でもない自分でさえ今も動悸がする程許し難い。差別が人を殺す現実を突き付けられた思い。しかしそれでも彼の死刑を肯定することは、命の選別をした彼の主張を否定する態度と矛盾することになると多くの人に気付いて欲しい。死刑とはそういう制度であることを。
— mojo (@MOJO11040843) 2020年3月16日
植松に対する「強い共感」があったんだ! 知らなかった。因みに、ソースの信憑性はかなり怪しいが、京都アニメーション放火虐殺事件の青葉真司は秋葉原の加藤智大や池田小の宅間守をリスペクトしていたという証言もある*2。なお、私は2005年に「宅間守は(多分教養不足のためだろうけど)自らの所業をイデオロギー的或いは宗教的に正統化するということはしなかったが、〈全てをチャラにするぞ!〉的な心性を共有していたことは間違いない」と書いていた*3。
*1:https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/03/28/165754
*2:See 今西憲之「「秋葉事件や大阪・池田小学校事件はすごかった。俺もやる」青葉容疑者が刑務所で語った"本当の動機"」https://dot.asahi.com/wa/2019081600012.html Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/08/17/084736