11月に延期

NHKの報道;


即位に伴う祝賀パレードは来月10日に延期へ
2019年10月17日 15時49分


天皇陛下の即位に伴い、今月22日に予定されていた祝賀パレード、「祝賀御列の儀」について、政府は、台風19号*1の被災地への対応に万全を期すなどとして、およそ3週間延期し、来月10日に実施する方針を固めました。

政府は、憲法で定める国事行為として、今月22日に、天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」を行うとともに、祝賀パレードの「祝賀御列の儀」や、祝宴にあたる「饗宴の儀」を予定していました。

しかし、台風19号により広い範囲で甚大な被害が発生したことを受けて、政府は、被災地の復興・復旧対応に万全を期すなどとして、このうちの「祝賀御列の儀」について、およそ3週間延期し、来月10日に実施する方針を固めました。

一方、「即位礼正殿の儀」や22日から4回に分けて開く「饗宴の儀」については、予定どおり行うことにしています。

政府は、「祝賀御列の儀」の日程などについて、18日の閣議で、改めて決定することにしています。


市民「お祝いは落ち着いたら」
天皇陛下の即位に伴う「祝賀御列の儀」が延期されることについて、都内で話を聞きました。

東京・多摩市に住む76歳の女性は「被災地が大変な状況なので対応を優先してパレードを延期するのはいいと思う。自分は、上皇さまが結婚されたときのパレードを見た経験があるが、やはり、災害などがないときにお祝いするのがいいのではないか」と話していました。

埼玉県新座市に住む22歳の大学生の女性は、「被災地のことを思うとパレードどころではないと思うので、延期するという判断でいいと思う」と話していました。

また、東京・大田区の83歳の男性は「多摩川の近くに住んでいて自宅付近は被害がなかったが、もしかしたら自分も被災者になった可能性がある。天皇陛下も被災地を心配されていると思うし、お祝い事なので落ち着いたときにやったほうがよい」と話していました。


「祝賀御列の儀」とは
「祝賀御列の儀」は、天皇陛下が、皇后さまとともに、広く国民に即位を披露し祝福を受けられる儀式で、祝賀パレードにあたります。

今月22日、即位を内外に宣言する「即位礼正殿の儀」に続いて午後3時半から国事行為として行われることになっていました。

天皇皇后両陛下がオープンカーで皇居・宮殿を出発し、二重橋前交差点、国会議事堂正門前を経て青山通りに入り、およそ4.6キロのルートを通り抜けて午後4時ごろ、赤坂御用地にあるお住まいに到着される予定でした。

前回、上皇さまが即位された際のパレードでは、およそ11万7000人が沿道に詰めかけ、即位を祝いました。

今回のパレードで使われるオープンカーは、先月、納車されて皇居に運ばれ、皇居内でドライバーの習熟のための訓練が行われるなど準備が進められています。

儀式まで1週間となった15日には、両陛下が「即位礼正殿の儀」のリハーサルに臨み、リハーサルのあとに皇居内でオープンカーに試乗されました。一方、天候が悪化する見通しの場合、パレードは4日後の26日に延期され、26日も悪天候が予想されれば、取りやめられることになっていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191017/k10012136401000.html

「延期」がまだ決定していなかった段階での記事「即位に伴う祝賀パレード 延期の方向で調整 台風対応で」からメモ;

これまでにも大きな災害や事件が起きた際には皇室の祝賀行事などが延期されたり、取りやめられたりしてきました。

大正12年には関東大震災を受けて、当時皇太子だった昭和天皇の結婚の儀式が延期されました。昭和34年には、東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風を受けて、秋の園遊会が延期されました。

平成に入ってからも、平成7年の阪神・淡路大震災を受けて、春の園遊会が取りやめになりました。

翌平成8年には、南米ペルーの日本大使公邸で起きた人質事件に配慮して、天皇誕生日の祝賀行事や一般参賀が取りやめになりました。

平成23年には、東日本大震災の発生を受けて春の園遊会が取りやめになりました。

平成25年には、台風26号の大雨で伊豆大島などで大きな被害が出たことを受けて、上皇后さまの誕生日の祝賀行事が取りやめられました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191017/k10012135891000.html