『千葉日報』の記事;
「中島書店」という店名は知らないけれど、「千葉銀座」の本屋ということで直ぐにぴんと来た。勿論、何度か入って、本を買ったこともある。
創業88年の老舗「中島書店」閉店へ 活字離れで売り上げピークの5分の1に激減/千葉
8/21(水) 11:40配信千葉日報オンライン
1931(昭和6)年創業の老舗で、千葉市の中心市街地に位置する中島書店(千葉市中央区中央3)が今月末で閉店する。通販サイトの台頭や活字離れで売り上げが落ち込み、惜しまれつつ88年の歴史に幕を下ろす。周辺では書店を含む商業施設の撤退が深刻で、県都の中心に根を張ってきた文化の発信地がまた一つ姿を消す。
同店の中島浩社長(57)によると、同店は祖父の要蔵さんが創業した。当時の詳細は不明だが、今の中央区富士見に店を構えていたようで、登記簿によると51(昭和26)年までには現在地に移転。86(昭和61)年からは共同施工したビルの1階で営業してきた。
店が立地するのは県庁や裁判所などの官公庁があるオフィス街。公務員やサラリーマンのほか、周辺住民、隣接する商業施設の利用者らが足を運んだ。常連客も多く、地域密着を心掛けてきた中島さんは「お客様が探していた本が見つかった時には喜んだ顔が見える」と、インターネットにはない店頭販売の魅力を感じていた。
ビルを建てた86年ごろまで客足は好調だったが、その後はバブル崩壊や活字離れ、大手通販サイトによる流通網の変化など、時代の荒波にもまれ業績は低迷。店がある千葉銀座商店街では2016年11月に千葉パルコが閉店し、土日・祝日や夜間の客足も遠のいた。
売り上げはピークだった86年ごろの5分の1にまで激減。店舗販売は赤字で、学校を通じた教科書販売や、近隣の銀行や美容室への雑誌販売などの利益で補っていた。
今年6月、物販系の事業者から、同書店が入るフロアを借りたいと打診があり閉店を決意。祖父の代から続く老舗に幕を引くためらいはあったが、事業者の「地域を大切にしたい」との言葉が決め手となった。「地域密着でお客さまと接してきた。この地域を見てくれる方に入ってもらえるなら」と中島さんは思いを語る。
今月1日から閉店を知らせる張り紙を店に掲示すると、常連客から「残念」「長年ありがとう」とねぎらいの声が届いた。中島さんは「長い間のご愛好に感謝します」とかみしめる。
周辺では、タワーマンションに姿を変えたセントラルプラザや撤退した千葉パルコに書店があった。県都の中心市街地でも書店は減りつつある。
“空洞化”する市街地の変遷を目の当たりにしてきた中島さんは「お客さまに喜んでもらえる賑わいのある街になってほしい」と願っている。同店は今月末の店舗販売終了後も、学校を通じた教科書販売などは継続する。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-00010003-chibatopi-l12
「通販サイト」や「活字離れ」もそうなのだろうけど、もっと深刻なのは、書店の周りの地域の衰退だろう。「2016年11月に千葉パルコが閉店し、土日・祝日や夜間の客足も遠のいた」。千葉パルコ*1ってそんなに重要だったのか。
所要@千葉
— Kestrel (@tagomago712) 2019年9月20日
創業88年の中島書店がとうとう閉店。末期は店内で野菜販売など迷走してたが、遂にその時が来たか。千葉パルコ撤退で改造社書店閉店、中島書店閉店で千葉駅周辺は千葉そごう内にある三省堂書店の一強となった。 pic.twitter.com/7TNkeaUGE5
JR千葉駅周辺の賑わいは駅ビルに吸収されてしまった感じなのだが、千葉市中央部で昔のような活気があるのは、京成千葉から千葉中央駅まで延々と続く京成のガード下くらいだろうか。