三月書房

京都ではジュンク堂の閉店に衝撃が走ったばかりだったけれど*1
朝日新聞』の記事;


京都の名物書店、三月書房が閉店へ 吉本隆明さんら通う
小林正典

2020年2月17日 9時53分


 人文・社会科学の新刊本を中心に、独自の品ぞろえで知られる京都の名物書店「三月書房」(京都市中京区)が、5月の連休明けにも店頭販売を終える。オンラインでの通信販売も年内をめどにやめ、70年の歴史に幕を閉じる予定だ。

 三月書房は1950年に開業。活字離れやネット書店の波が押し寄せるなか、ベストセラーなどを扱う大型書店とは違い、独自の目線で思想書や歌集などを取りそろえているのが特徴だ。「編集工房ノア」や「編集グループSURE」といった関西に拠点を置く出版社や、他店ではあまり見かけない出版社などの本も多い。作家・仏文学者で元京都大教授の山田稔さんの著書の豊富さには特に定評があった。

 思想家吉本隆明さんや歌人河野裕子さんら文化人も多く訪れた。同じ寺町通沿いには、梶井基次郎の小説「檸檬(れもん)」で主人公がレモンを買った店のモデルになった「八百卯(やおう)」(2009年に閉店)などもあり、京都の知的風土を象徴していた。

 3代目店主の宍戸立夫さん(70)は16日、取材に応じ「高齢化し、後継者がいない」ために閉店を決めたと説明。段階的に営業時間を短くしていくと語った。(小林正典)
https://www.asahi.com/articles/ASN2K3474N2JPLZB005.html

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)

  • 作者:梶井 基次郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫
編集工房ノア」という出版社名が出てきて、鶴見俊輔の本(『家の中の広場』)を思い出してしまった*2。ところで、吉本隆明は京都で何をしていたのだろうか。京都について何か書いている?
家の中の広場 (1982年)

家の中の広場 (1982年)