『アクション・カメラ術』もあった

アクション・カメラ術―盗み撮りのエロチシズム (ワニの本)

アクション・カメラ術―盗み撮りのエロチシズム (ワニの本)

馬場憲治『アクション・カメラ術』という本を見つけて、吃驚したという人がいた;


すごい本を見つけてしまった。盗撮を勧める内容は、今なら間違いなく出版できない。こんな本が堂々と売られていた昭和は戦慄の時代。女、女って書かれると、珍しい動物みたいだよね。
https://twitter.com/makiemaki50/status/1141017462055436288
以前、『写真時代』という雑誌を巡って、

(前略)まあ出版社限定でいうと、1980年代文化の表の代表が(『現代思想』の)青土社だとすると、裏の代表は(『写真時代』の)白夜書房だと言えるかも知れない。現在の白夜書房*4は遺憾ながら全然エロくない出版社であるようなのだが。『写真時代』で印象が強かったのは読者投稿の〈パンモロ写真〉。つまりはスカートの真下からの盗撮写真。たしか『ガロ』だったと思うけど、上野昂志が圧倒的に画一的な〈パンモロ写真〉をポストモダーンな御真影だとするエッセイを書いていた。『写真時代』は警察権力による弾圧を何度も蒙り、最後は〈発禁〉同然で廃刊してしまったのだが、(当時の基準でも)明白な犯罪行為だった筈の〈パンモロ写真〉がお咎めを受けたということはなかった。想像(妄想)するに、若き日の植草一秀ちぇんちぇーは『写真時代』を愛読していた筈だと思うのだが、これはやはり妄想にすぎないのだろうか。
と書いたことがあった*1。そのときは『アクション・カメラ術』のことは失念していた。『アクション・カメラ術』が『写真時代』的、〈カメラ小僧〉的な感性を技術的に下支えしていたとは言えるかも知れない。
ところで、馬場さん、石川さゆり*2と結婚した筈だけど。