「満足度」の話とか

晦日、日本から海を隔てて、ネットで紅組が勝ったというニュースを読んで、うとうとしてしまい、気がついたら、年が明けていたのだった。

まんたんウェブ』の記事;


紅白歌合戦:視聴率2年ぶり40%の大台
2017年01月02日 テレビ


 昨年12月31日に放送された「第67回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が前半35.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ・以下同)、後半(午後9時から)40.2%を記録したことが2日、分かった。後半が40%を超えるのは2014年以来、2年ぶり。

 紅白歌合戦は1963年には81.4%を記録したが、86年以降は60%を割り込んだ。2004年以降は40%を前後するようになり、これまでに後半は、04年に39.3%、06年に39.8%、07年に39.5%、15年に39.2%と過去4回、40%を割り込んでいる。

 今回は、人気グループ「嵐」相葉雅紀さんが白組の司会、女優の有村架純さんが紅組の司会を務め、総合司会はNHK武田真一アナウンサーが担当。紅組のトリを石川さゆりさん、大トリにあたる白組のトリを嵐が務めた。前回に引き続き、歴代最長タイの午後7時15分〜同11時45分(途中、5分間ニュースで中断)で放送され、紅組が2年連続で勝利した。

 同時間帯の民放(関東地区)では、11年連続となるバラエティー番組「ガキの使いやあらへんで!!」(ガキ使)の大みそか恒例番組「絶対に笑ってはいけない」シリーズの「絶対に笑ってはいけない科学博士24時!」(日本テレビ系)が第1部(午後6時半から)が17.7%、後半(午後9時から)が16.1%でトップだった。
http://mantan-web.jp/2017/01/02/20170102dog00m200002000c.html

鈴木祐司「意外に低い『紅白歌合戦』の満足度〜大晦日に面白い番組が見たい!〜」http://bylines.news.yahoo.co.jp/suzukiyuji/20161231-00066107/


晦日に配信されたこの記事では、「テレビウォッチャー」*1が調べた2012〜2015年の大晦日番組の視聴者満足度が引用されている。それによると、『紅白』への満足度はボクシング中継(テレビ東京)や『ダウンタウンガキの使い晦日年越しSP』よりも目立って低い。そもそも『紅白』をフルで最初から最後まで視ている人はあまりいない。勿論フルで視ている人の満足度は一部しか視ない人よりも高い。満足度が低いから全部視ないのか、ちょっとしか視ないから満足度が低いのか。また、2016年の「満足度」は?
記事の後半では「NHK『紅白』の満足度の低さは、多様性の時代にミスマッチを起こしていることが最大の原因だ」として、色々と提案がなされている。しかし、松本人志もいっていたように*2、「多様性の時代」だからこそ敢えて「マンネリ」を貫くということも重要なのではないか。
『紅白』については、「「ナツメロ番組」ではないトレンドを反映した歌番組を作ってほしい」という意見あり*3。でも、そもそも現代日本で「ナツメロ」が存立する可能性があるかどうかが甚だ疑問なのだ。