承前*1
『キリスト新聞』の記事2つ。
新天皇即位と元号改元に際しバプテスト連盟が「信仰的表明」 2019年5月1日
日本バプテスト連盟理事会は4月24日、「新天皇即位と元号改元に際しての私たちの信仰的表明」を採択した。新天皇即位に伴う関連諸行事が神道儀礼として行われ、国民に祝意を強要する形で行われることに対し反対を表明。元号改元が「天皇の在位する期間に従って、ものごとを考えるように促す」ことの強化につながることを危惧し、市民生活の中で元号使用が強要されることのないよう強く要望した。
また、国会決議により設けられた新天皇即位に伴う「祝日」について、その趣旨が「天皇の即位に際し、国民こぞって祝意を表するため」(内閣府)と説明されていることを指摘し、「主権在民を軽視し、政教分離原則に違反して多額の国費をもって行われる一連の行事に懸念や反対を表明することは主権者である国民一人ひとりの自由の権利であり、何人も『祝意』を強要することはできません」と主張。「天皇即位の日」(5月1日)と「即位礼正殿の儀が行われる日」(10月22日)について、「連盟事務所は休日とせず、通常の業務を行う」ことを表明した。
http://www.kirishin.com/2019/04/29/24860/
東京関東キリスト者平和の会 天皇「代替わり」に関する声明 2019年5月1日
東京関東キリスト者平和の会(本多正三郎会長)は4月15日、日本基督教団北千住教会(東京都足立区)で第10回総会を開催し、「天皇『代替わり』儀式に関する声明」を発表した。
声明では、天皇「代替わり」に関わる諸儀式・行事は、天皇が「神となる」儀式だとした上で、「国民主権や政教分離の原則に照らしても、また、宗教の平等性の観点からも大問題であり、容認することはできません」と主張。憲法前文と第1条から、「今後の天皇制を決めるのは主権者国民」であること、政府が行っている「代替わり」儀式は「近代に新しく創られた伝統」にすぎないこと、安倍政権が改憲案の国会提示を企てようとしていることなどを指摘し、キリスト教信仰の立場から「天皇の神格化によって信仰の自由を否定し、国民統合を図ろうとする企てに強く反対すること」を表明した。
http://www.kirishin.com/2019/04/29/24856/