B級コメディ時代へ?

安田聡子「エリート校不正入学発覚で、全米が衝撃。海外セレブが使った手法とは?」https://www.huffingtonpost.jp/entry/us-college-admissions-bribery-scandal_jp_5c8873c2e4b038892f488511


曰く、


俳優や企業の重役、弁護士など、裕福な家庭の親たちが不正な手段で我が子をエリート校に入学させていたとして、アメリカ連邦捜査局(FBI)に告訴された。

告訴された親の中には、人気テレビ番組「デスパレートな妻たち」でリネットを演じたフェリシティ・ハフマンや、「フルハウス」のレベッカ役、ロリ・ロックリンも含まれる。

富裕層による大掛かりな不正入学スキャンダルは、全米に衝撃を与えている。

告訴されたのは、33人の親たちのほか、大学のスポーツコーチや試験官など合計50人。

親たちが子供を入学させるために払った金額は 20万ドル(約2220万円)から650万ドル(約7億2280万円)になるという。

不正の主犯はウィリアム・リック・シンガーという男。

シンガーらによる不正入学の手段は、主に2つある。

1つは、子供に変わって別人が試験を受けたり、間違った解答を後から修正したりする手法だ。試験の管理官がテストの最中に生徒に正解を教えたり、自分たちの子供に学習障害があると申請して特別な延長時間を求めたケースもあった。

もう1つは、大学スポーツチームのコーチに賄賂を贈ってスポーツ選手として入学する方法。子供達の中には、実際にはその競技をやった経験がない生徒たちもいた。

実際の手口はかなりベタなので、笑ってしまった(特に最初のカテゴリー)。替え玉受験*1とか。試験官買収にしても。今回女優も起訴されているけれど、自分で関与しながらこれってB級すぎるんじゃない? と思わなかったのだろうか。或いは、日本におけるカルロス・ゴーン変装劇*2とともに、時代は〈B級コメディの時代〉になったということだろうか。
なお、報道では2人の女優を中心としたストーリーになっているけれど、これは彼女たちが文字通り「セレブ」(著名人)であることによる〈有名税〉だという面もある。シンガーの「顧客」の中心は(私の見たところ)寧ろ金融系の成り金である。でも、これは彼女たちにとって大きなチャンスかも知れない。今回の事件を、自らの原作・脚本・主演で映画化すること。勿論、B級コメディ映画として!
See also


Eric Levenson and Mark Morales “Wealthy parents, actresses, coaches, among those charged in massive college cheating admission scandal, federal prosecutors say” https://edition.cnn.com/2019/03/12/us/college-admission-cheating-scheme/index.html
Sara Boboltz and Hayley Miller “Felicity Huffman, Lori Loughlin Charged In College Admission Scheme With More Than 40 Others” https://www.huffpost.com/entry/felicity-huffman-lori-loughlin-charged-college-admission-scheme_n_5c87c516e4b08d5b7865d04d
Marina Fang “The High-Powered Names In The College Admissions Bribery Scandalhttps://www.huffpost.com/entry/college-admissions-bribery-scandal-whos-who_n_5c87cee0e4b0fbd7661e0b01