Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2019/03/01/155109
『朝日新聞』の記事;
一瞬、山葵が火蟻を殺すのかと思った。そうではなくて、山葵は蟻にとって有害というよりは不快な存在であるわけだ。公共の場所にたむろする若者を追っ払うための「若年層にしか聞こえない高周波の不快音」=「モスキート音」*1のようなものだろうか。勿論、こっちの方は聴覚よりも味覚に関わるもの、或いは物理学的というよりは化学的なもの、であるわけだけど。「モスキート音」は「たむろする若者たちを立ち去らせる簡単で、安全で、優しい方法」*2ということだけど、AITCは
猛毒ヒアリはワサビに勝てず アリ学の研究者が効果検証
3/1(金) 9:55配信 朝日新聞デジタル
強い毒を持つ外来種のヒアリも、ワサビの辛み成分には勝てないらしい。兵庫県立大の橋本佳明准教授(アリ学)らがその実態を突き止め、日本応用動物昆虫学会の英字誌オンライン版に発表した。日本への侵入を防ぐのに役立つ可能性があるという。
ヒアリは南米原産で、世界中に広がっている。学名の「インビクタ」は「不敗の」や「無敵」を意味し、生態系への悪影響が大きい。日本でも2017年以降中国から運び込まれるコンテナなどで毎年見つかり、定着するのではないかと懸念されている。
橋本さんらは、ヒアリが定着した台湾で、ワサビの辛み成分「アリルイソチオシアネート」(AITC)を入れたカプセルを練り込んだ「ワサビシート」を使って防虫効果を検証した。
ワサビシートとえさを入れたわな、カプセルの入っていない「ワサビ抜きシート」とえさを入れたわなを10個ずつ、巣の近くに40分間しかけた。ワサビシートのわなにかかったアリはゼロだったが、ワサビ抜きの方は一つのわなに平均157匹がえさに群がった。
ワサビのにおいでアリがえさを見つけられない場合もあると考え、エサにアリをたからせた上で、ワサビシートと一緒にしたわなも10個作った。一つのわなに平均0・9匹いたが、全て死んでいた。
ワサビシートで積み荷などを覆うことでヒアリの紛れ込みを防ぎ、他国に拡散させるリスクを下げられる可能性がある。橋本さんは「世界中でヒアリの拡大防止に役立ててもらえるよう、技術開発を急ぎたい」と話している。AITCは弁当用の防腐剤や車のエアコンのカビ、悪臭防止などにすでに活用されている。
論文はサイト(https://doi.org/10.1007/s13355-019-00613-5)で読める。(小坪遊)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000019-asahi-soci
たむろするヒアリたちを立ち去らせる簡単で、安全で、優しい方法
ということになるだろうか。
ところで、昨日、偶々山芋を買ったので、下ろしてとろろ飯を食べた。その時、通常の2倍の量の山葵を入れてしまったので、罰ゲーム並みの辛さになってしまい、舌がひりひりしてしまった。罰ゲーム用のお菓子といえば山葵シュー・クリーム。蟻たちは、シュー・クリームの甘い香りに誘われるけど、食らいついた瞬間に山葵が直撃。このダブル・バインドにヒアリは耐えられるか。
さて、『インヴィクタス』といえば、クリント・イーストウッドの映画*3。
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*1:http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090624/crm0906241918022-n1.htm Cited in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090630/1246383965
*2:http://www.mosquito-jp.com/index.html Cited in http://d.hatena.ne.jp/solar/20090512#p1 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090630/1246383965
*3:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20101210/1292000928 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20111128/1322498854 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131206/1386343315