渋谷区に足立区 - Living, Loving, Thinking, Again

http://katoler.cocolog-nifty.com/marketing/2009/06/post-d0fc.html

「宮下公園」が「ナイキ公園」になるという話。
取り敢えず、

都市、街というものは、もともと猥雑なものである。ヤクザもいれば、娼婦もいる。世界の富を独り占めする奴がいる限り、貧富の格差やホームレスも決してなくならない。長谷部健や伊藤たけしのように、そんなにロハスやキレイな街がお好きなら、ツアーでも組んでさっさと北朝鮮の平壌にでも行ってしまえばいいのだ。

を引用しておく。
そもそも「命名権」というのが気に入らない。ところで、愛知県挙母市は市それ自体の「命名権」を売るどころか、無料でくれてやってしまったということになる。尤も、1950年代には「命名権」という概念も言葉もなかったのだろうが。

http://d.hatena.ne.jp/solar/20090512#p1

これは足立区の話。曰く、

東浩紀のいう環境管理型権力がまず足立区で発動か。足立区の公園に試験的に導入される高周波発生装置「モスキートMK4」は、文字どおり「若者たむろ防止装置」として発売されている。日本での発売元のサイト*1には、「モスキートは、たむろする若者たちを立ち去らせる簡単で、安全で、優しい方法です」というコピーが。

仲俣氏は、「でも「公園が破壊されて税金が無駄になっている」→「安上がりな装置導入」→「破壊行為止まず、かえって拡大」といった、すでにtaspoで実証済みのイタチごっこになるのが最悪のパターンであることはたしか」と書いているが、その可能性は既にあるようだ。『産経』の記事に曰く、

公園でトイレ破壊　モスキート音効果なし？
2009.6.24 19:17
　深夜、若者がたむろするのを防ごうと、若年層にしか聞こえない高周波の不快音（モスキート音）を流している東京都足立区の区立北鹿浜公園で、女子トイレの一部が破壊されたことが２４日、分かった。警視庁西新井署が器物損壊容疑で捜査している。
　足立区によると、２１日朝、女子トイレの和式便器内部が割られているのを公園の男性職員が発見。２４日、西新井署に被害届を提出した。防犯カメラには２１日午前３時ころ、男子中学生とみられる７人がロケット花火で遊んでいる姿が映っており、同署は関連を調べている。
　モスキート音は５月２１日から試験的に実施。女子トイレはモスキート音が届かない位置だという。同区は「音は続ける。増設の予定はない」と、来年３月まで続ける方針。夜間パトロールは強化するという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090624/crm0906241918022-n1.htm

それよりも、こんなことをして、公園の水道の水質に影響しないかどうか、「水伝」*2な人は調査を開始すべきだろう。
「誰かバージェスの『時計じかけのオレンジ』asin:4151200525な、足立弁バリバリの『モスキート』という小説を書かないかな」。足立人に知り合いがいないわけではないが、「バリバリ」の「足立弁」というのは聴いたことがない。ただ、アンソニー・バージェスはもっと読まれるべき。ハラショー！