承前*1
理想/夢/虚構*2に因んで。
すぎやま「前澤社長に100万円がもらえなかった人に捧げるお話」https://www.walkslowly.life/entry/2019/01/15/123156
曰く、
さて最近はZOZOTOWN前澤社長*3の「1億円プレゼントキャンペーン」がとても話題になりましたね。前澤社長は「みんなお金じゃなくて夢がほしいんだ。泣けてくる。」みたいなことを仰っていましたが、個人的に「100万円あったらやりたいこと=夢」だとは思えないので、ちょっとズレた印象というか違和感を覚えてしまいました。私はもしも100万円もらえたらアイスランドにオーロラを見に行きたいなと思いますけど、ではそれが夢かといわれると違います。夢というのは大抵はお金で実現することが不可能なもので、だからこそ尊いと思えるのではないかと思うんですよね。オリンピックの金メダルにみなが感動するのは、それがお金で買えないものだと分かっているからです。
何が言いたいかというと「100万円じゃ夢はかなわないし、お金で解決できるものを夢とは呼べないよ」ということなんですが、存外「100万円あったらどうしようか」と思案することは悪いことではないと思います。ただこれも考え方が重要でして「100万円を何に使おうか」と考えてしまうと途端につまらないことになってしまいます。
*1:https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/02/06/125926
*2:See 見田宗介『社会学入門』、大澤真幸『虚構の時代の果て』、『不可能性の時代』
*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180725/1532526281 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20181020/1539996536 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20181028/1540692359