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turumura「魔女の宅急便を今頃 飛べなくなったキキ」http://kurahate22.hatenablog.com/entry/2017/05/16/184045
『魔女の宅急便』*1で、キキは飛行する能力を失ってしまうが、最後はまた恢復する。
キキとウルスラは声優が同じ(高山みなみ)。一人二役ということになる。一人二役になった経緯は知らないのだけれど、ここから、 キキとウルスラが相互に分身だということは言えないだろうか。
(前略)飛べなくなったのは、大人/子どもという区切りではなく、本来キキが持っている力が出ないような状態にされたということであるように思える。具体的には、キキが今まで知っている理屈の上では自分にはもう価値がないという状態だ。森の画家、ウルスラとの対話が転機となる。ウルスラは原作にはいないらしい。ウルスラは自分でも気づかず器用に誰かの真似をして評価を得ていたが、ある時そのことに気づき、絵が描けなくなった。そしてやがて誰かの真似、想定する誰かの評価によるものでなく、自分として描くということにたどり着いた。
キキはこのことを聞き、そしてトンボの危機というきっかけを得てようやく誰かの評価のためではなく、自分として生きるということができるようになったのだろう。「紹介もなく初対面の女性に話しかけるなんて失礼よ!」と誰かが決めたイメージや役割を、自分に当てはめてプライドを高め、維持していた状態から、何でもない自分として生きることができるようになったのだと思う。
ところで、「ウルスラ」を英語読みすればアーシュラ。アーシュラ・K・ル・グイン*2。宮崎吾朗の『ゲド戦記』でも勿論分身(「影」)は重要な働きを示す。
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*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20141208/1418014587 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170113/1484283206 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180411/1523468023
*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20091228/1261979489 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100103/1262530146 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100208/1265563636 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110118/1295373044 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110905/1315193782 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120608/1339120884 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170213/1486975777 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161018/1476755443 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070712/1184218363