Aggretsuko

「サンリオの異端キャラ“アグレッシブ烈子”が海外で大人気 その訳をサンリオ広報に聞いた」https://www.oricon.co.jp/special/51257/


曰く、


2015年秋に開催された『サンリオキャラリーマン総選挙』8位入賞でデビューしたアグレッシブ烈子。アニメでは、丸の内の一流商社でOLとして働く25歳独身のレッサーパンダの烈子が、上司や同僚の理不尽な行動に不満を募らせるもその場では何も言えず、イライラが頂点に達するとカラオケや妄想でデスメタルを歌い、ストレスを発散するという姿が描かれる。等身大のOLを描いたことで、20〜30代女性の人気を獲得。2016年4月〜2018年3月に『王様のブランチ』内でショートアニメを放送、さらに2018年4月20日よりNetflixオリジナルアニメを世界190カ国以上に配信している。アニメは『やわらか戦車』などで知られるラレコ監督とファンワークス制作によるものだ。

 3位に“YOSHIKITTY”がランクインし話題となった『2018年サンリオキャラクター大賞』の中間発表では、国内での順位は10位圏外となったが、国外ではアメリカ3位、ブラジル1位、イギリス1位、イタリア2位、ドイツ2位、フランス2位、アラブ首長国連邦2位と軒並み上位を獲得。その結果を受けTwitter上では、「東アジア以外での謎のアグレッシブ烈子人気」「アグレッシブ烈子って何者なんだ…地味に海外人気が結構あるのだが」などと、日本のサンリオファンがザワついている。


アニメでは普段は大人しくゆるふわタッチで描かれる烈子が、キレるとデスメタル調の作画になって人格が豹変するメリハリの効いた演出も面白い。監督のラレコが担当するデスボイスインパクト大で、「部下に仕事 丸投げ 定時退勤 クソ上司」という歌詞など、今までのサンリオキャラクターにない尖りまくった表現で働く女性たちから大きな共感を得ている。デスメタルでスッキリしたあとの決め台詞は「明日もがんばれっさー!!」。切り替え上手な烈子に自分を投影し、明日の仕事への活力にしている女性も多いのかもしれない。

 また“Aggretsuko”の動画を見た海外の反応を見ると、「20代前半の頃のオフィスでの日常を思い出したわ」「本当に私の様だ」「私もデスメタルのカラオケで怒りを発散したいわ」など共感の声が相次いでいる。アニメに描かれるような仕事への不満や苦痛は万国共通であるのだ。また、サンリオの代名詞でもあるハローキティ*1は女の子たちの“幻想”を描いているのに対して、アグレッシブ烈子は女性たちの“現実”を描くことで、全く違った視点から世界中の女性たちの支持を集めているのも興味深い。