「体制」の問題へ

承前*1

日大アメフト部「悪質タックル」問題。内田正人監督が学校法人日本大学の「常務理事」であることもあり、世間の目は法人としての「日本大学」の体制へと向けられつつあるようだ。『Net IB News』というニュース・サイトから記事3本;


「【緊急取材】日大アメフト部、雲隠れの内田正人監督の悪評〜非常勤講師を大量雇い止め」http://www.data-max.co.jp/300516_dm1777_n2/ *2
「【日大の闇】悪質タックル問題の元凶は、日大・田中理事長体制」http://www.data-max.co.jp/300517_dm1777_n2/
「【緊急取材・第2弾】日大・田中理事長体制に、大学職員から怨嗟の声」http://www.data-max.co.jp/300517_dm1777_n3/


2番目の記事に曰く、


冒頭の日大OBは、大学と裏社会が関係を持つようになった背景に、60年代の日大紛争があると話す。
 「日大は学校のボディーガードとして在学生を雇っていたが、そのなかにはヤクザの息子もいた。当時、ヤクザの息子が行くのは国士館か日大と言われており、その時の腐れ縁が今も続いているのだろう」。
「当時、ヤクザの息子が行くのは国士館か日大と言われており」って、根拠になるデータをもっているのだろうか。そうでなきゃ、日大側から名誉棄損とかで訴えられたときに勝てないよ。事の性質上、実証も困難だろうし。ただ、闘争当時、大学法人理事長が直接右翼学生を雇って全共闘に対するテロを行わせていたことの間接的な証言は知っている*3。でも、それが「ヤクザの息子」かどうかは不明。
さて、ベンヤミン研究家の好村冨士彦氏の『遊歩者の視線 ベンヤミンを読む』*4は日大闘争の回想を含んでいる。氏は当時日大生産工学部の講師だった。
遊歩者の視線―ベンヤミンを読む (NHKブックス)

遊歩者の視線―ベンヤミンを読む (NHKブックス)