或いは喫煙の動機など

健康増進法改正案」*1を巡って。
『ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;


2018年03月31日 12時28分 JST | 更新 2018年03月31日 12時28分 JST
モスバーガー、2020年までにすべての店舗で完全禁煙にします
順次改装を進め、喫煙専用室も設けない完全禁煙にするという


朝日新聞社提供


モスバーガー、2020年までに完全禁煙 喫煙室も撤廃

 「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは30日、東京五輪パラリンピック前の2020年3月までに国内約1350店すべてを完全禁煙にすると明らかにした。国の受動喫煙対策強化の流れを受け、家族連れを積極的に呼び込む狙いだ。

 現在、店内で喫煙できるのは分煙の約600店と、喫煙専用室のある約100店舗。順次改装を進め、喫煙専用室も設けない完全禁煙にする。客からの要望や、アルバイトら従業員の健康に配慮した。

 政府は3月上旬、チェーン店の飲食店などに禁煙を義務づける健康増進法改正案を閣議決定した。成立すれば、喫煙場所への未成年の立ち入りも禁止されるため、働き手確保の狙いもある。

 外食大手では、日本マクドナルドが14年までに全店を禁煙化。日本ケンタッキー・フライド・チキンも約1100店の大半を禁煙にした。ファミリーレストランサイゼリヤも来年秋までに全店を禁煙にする。

朝日新聞デジタル 2018年03月31日 09時21分)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/30/mosburger-no-smocking_a_23399756/

ところで、私が煙草を吸い始めたとき、世間に対して反抗してやろうとか、そんな強い決意があったわけではない。というか、何故10代の私が煙草を吸い始めたのかという理由を今でも思い出すことはできない。というか、理由というのはなかったわけだ。或る年齢を過ぎて、オナニーやセックスを覚えるのに理由なんか要らないように、或る年齢を過ぎて煙草を吸い始めるのに理由は要らなかった。少なくても私が若かった頃は。大人の男性というのは煙草を吸っているものだった。でも、現在は全く違う。年齢層や性別を問わず、喫煙者はマイノリティである。だから、或る年齢に達すれば何も考えずに吸い始めるということはあり得ないだろう。何か特別の動機付けというか決心が必要になるのではないかと思う。かつてとは比べ物にならないくらいマイノリティでありながら、今でも喫煙者として新たにデビューする若者はいるわけだけど、その理由は? 思うに、このマイノリティの喫煙へのコミットメントはかつての理由のない喫煙者とは比べ物にならないくらい強いものだと思うよ。それは、〈無煙社会〉という反喫煙派の夢の実現を最後のところで阻むことになるだろう。反喫煙派は喫煙エリアの縮小という物理環境的な圧力とともに、煙草の値上げという経済的な圧力の強化という戦術を採っている。後者は生半可な喫煙者を淘汰することはできるけれど、生き残ったハードコアの喫煙者のコミットメントに対してはなす術がない、却って強化するだけだといえるだろう。
さて、10代で然したる理由もなく煙草を吸い始めた私は50を過ぎてから然したる理由もなく煙草を吸うのを止めてしまった*2