ヴァン・ヘイレンに罪はない

赤ん坊にシャブを呑ませて殺した奴もいたのだった*1
朝日新聞』の記事;


1歳児の唇にたばこの吸い口押しつけた疑い 母親ら2人

2015年12月8日18時55分


 1歳だった男児の唇に火のついたたばこの吸い口を押しつけたとして、千葉県警は8日、母親で自称風俗店員の女(26)=同県市原市=と、当時の交際相手で自称塗装工の男(29)=同=の2人を暴行容疑で書類送検し、発表した。いずれも容疑を認め、母親は調べに「珍しくて面白い写真が撮れると思った」と話しているという。

 県警によると、2人は2013年9月ごろ、男が当時働いていた市原市内の建築工事現場で、母親の長男(当時1)の唇に火のついたたばこの吸い口を押しつけた疑いがある。母親がその様子を撮影、フェイスブック(FB)で14年1月から公開していたという。写真は既に削除された。長男に健康被害は確認されていない。

 2歳児の口にたばこの吸い口を押し当てたとして自称栃木県在住の父親らが先月、愛知県警に逮捕された事件の報道を見た母親の知人が、警察に通報した。
http://www.asahi.com/articles/ASHD85SMCHD8UDCB01M.html

赤ん坊に煙草というと、ヴァン・ヘイレン1984というアルバムのジャケットを思い出してしまう*2。勿論、現在20代の人間が30年も前のハード・ロックのアルバムに影響されたというのはあり得ないに近いことだといえるだろう。また、ヴァン・ヘイレンに罪があるわけでもない。
「珍しくて面白い写真が撮れると思った」。これはここ数年ネットを騒がせている所謂〈バカッター〉*3の延長として考えることも可能かも知れない。ただ、自分の恥を晒すだけでなく、幼い子を道連れにしているので、世間の寛容なリアクションを期待することはできないだろう。また、「2歳児の口にたばこの吸い口を押し当てた」「栃木県在住の父親」も今回の市原市の人たちも、「フェイスブック」を舞台にしている。その実名主義が(少なくとも今回は)愚行を抑制する機能を果たしていなかったということは興味深い。