米朝合同?

허완, 윤인경「アメリカ出身の「韓国代表」が見た北朝鮮。彼女たちはこうやって「南北合同チーム」を作った」http://www.huffingtonpost.jp/2018/03/01/icehockey-unified-korea-team_a_23374066/


平昌オリンピックの女子アイス・ホッケー南北(韓国/北朝鮮)の合同ティー*1。「実は、合同チーム結成前も、アイスホッケー女子チームは一種の「合同チーム」だった」。


韓国はアイスホッケー不毛の地だ。女子チームは国内に1つだけ。つまり国家代表チームしかない。国際大会以外は試合をする機会さえなかった。

平昌冬季オリンピックの準備のため、2013年ごろ、韓国アイスホッケー協会は海外に目を向けた。アイスホッケーの人気が高いアメリカとカナダの学生チームの名簿から、キム、リー、パク、チョン、チェといった名前と、外見がアジア系の選手を見つけて片っ端から連絡を取った。「韓国代表選手として活躍してみませんか?」。ゼロから手探りのスタートだった。


「まるでジョークのような」(パク・ウンジョン)、協会の提案を受諾した選手たちが、1人、また1人と韓国の地を踏んだ。パク・ウンジョン(キャロライン・パーク)、イム・ジンギョン(イム・ダネル)、ランディ・ヒス・グリフィンは国籍取得手続きを踏んで韓国人になり、養子縁組でアメリカに渡ったパク・ユンジョン(マリサ・ブラント)は韓国籍を回復した。二重国籍イ・ジンギュ(グレース・リー)と海外同胞のジェニー・キム・ノウルズも、提案を受けてチームに合流した。

慣れない韓国で、慣れない韓国語で、選手は太極旗のマークをつけて汗を流した。長くて4年、短い選手は数カ月前からオリンピックに向けて準備していた。

そんな中、突然、南北合同チームの結成が決まった。オリンピック最初の試合をわずか3週間後に控えた時だった。北朝鮮の選手がチームに合流して最初の練習を始めたのは、大会わずか2週間前だった。決して容易な道ではなかった。

パク・ウンジョンとイ・ジンギュの語りから;

――一つのチームになってから、北朝鮮の選手たちに驚いたことはありましたか?

パク:個人的には、北朝鮮の選手たちがこんなに平凡で、情に厚くて、立派だということに驚きました。彼女たちは毎日、学ぶ意欲に溢れていました。私たちのシステムや4年間練習してきたことを学ぶことから、北朝鮮の選手たちは積極的に取り組みました。毎日最高でした。新しいことを試して学ぶ準備ができていました。私たちの日常みたいなことについても、恥ずかしがらず尋ねてきた。彼女たちと親しくなるのが本当に楽しかったんです。

イ:北朝鮮の選手たちにとってもやはり、これは克服しなければならない未知の状況だったんです。その点で、彼女たちが私たちにどう反応するか、観察するのが興味深かった。キャロルが言ったように、北朝鮮の選手たちもチームで活躍したかったし、チャンスをつかもうとしていました。そうするために彼女たちがどれほど努力しているか、全員が気づいてからは、すべてがうまく行き始めたと思います。私たちは全員、北朝鮮の選手たちが、私たちととても似ているということに気づきました。そうやって本当のチームになったんです。

――言葉の壁はどのように解決しましたか? 2人とも韓国語を聞いて理解することができます。それでも北朝鮮の言葉は韓国と大きく違います。英語から韓国語へ、そして「北朝鮮語」への翻訳は簡単ではなかったのではないでしょうか。

パク:チームのロッカールームの壁に紙を貼って、いくつかの単語を翻訳して書き留めておきました。北朝鮮の選手たちと私たちの言葉の違いを埋めるために、チームが一緒に努力しました。

――どんな単語ですか?

シュート、パス、チェンジなどの基本的な単語も違いました。韓国の選手たちは、英語の単語を書いていましたが、北朝鮮の選手たちはシュートを「チョノッキ(打ち入れ)」と言ったり......。「打ち入れ」だっけ? 文字通り翻訳して「ゴールの中にパックを打って入れる」という意味だったような。そうだっけ?(笑)

イ:私は(北朝鮮の言葉は)よく分からない(笑)。

パク:私もよく分からない(笑)。

イ:私たちにも、韓国語を使う選手たちにも、興味深いものでした。たとえば「ダンプ(dump、相手陣内にパックを打ち込んで他の選手が急行する戦法)」といえば韓国の選手たちは、「ダンプ」が何を意味するか知っている。シュートやパスなどの用語も、英語の単語をそのまま使うから問題がなかった。そこへ北朝鮮の選手たちが合流しましたが、英語を全く知らなかったんです。ダンプ、パス、シュートのような言葉を説明する、純粋な韓国語を書きました。最初は意思疎通が難しかった。しかし北朝鮮の選手たちは数週間で、いくつかの英語の表現にうまく適応してました。パスやシュートのような言葉も理解できるようになりました。

パク:私は「打ち入れ」しか覚えてない(笑)。


――北朝鮮の選手たちは、北朝鮮選手団の厳格なルールに従わなければならなかったと聞きます。また北朝鮮の選手たちは、別のバスに乗って移動し、宿泊施設も別で、経済制裁で禁止されたアメリカ産の品を使うこともできませんでした。毎日一緒に生活して、難しいことはありませんでしたか?

パク:私たちはチームとしてまとまっていたので、邪魔になるようなことはなかったと思います。宿泊施設が別というのが一番大きいことでしたが、食事も一緒に食べたし、リンクでもいつも一緒にいましたから。

イ:私たちがチームとして一つになることを妨害するようなことはなかったと思います。さっき言った通り、バスに別々に乗ったりしましたが、大きな問題はありませんでした。チームは35人でバス1台には乗り切れないのだから、どのみちバスは2台必要でした。私たちは一緒にリンクに行って、一緒に帰ってきました。北朝鮮の選手たちと私たちを引き離すようなものはありませんでした。