腹の中

承前*1

板門店から南へ走った北朝鮮兵士のその後。
朝日新聞』の記事;


逃走兵士、5時間の手術 北朝鮮軍の銃撃、四十数発
ソウル=牧野愛博2017年11月14日11時38分


 南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で韓国側に逃走を図って銃撃を受けた北朝鮮軍の男性兵士が13日深夜まで、京畿道水原(キョンギドスウォン)市の大学病院で5時間にわたる緊急手術を受けた。意識不明の重体で、人工呼吸器をつけて治療を受けている。

 病院側によれば、兵士には5〜6カ所の銃創があった。大部分は弾が貫通しており、臓器の7〜8カ所に損傷が見られたという。兵士の体力が続かないため、手術をいったん終了した。2〜3日安静にした後、数回にわたる手術が必要という。

 国連軍司令部などによれば、兵士は13日午後3時15分ごろ、板門店軍事境界線近くまで小型四輪駆動車で乗り付けた。下車して韓国側に逃走する途中、他の北朝鮮軍兵士4人から四十数発の銃撃を受けたという。

 韓国側は同日午後3時半ごろ、軍事境界線から50メートルほど入った韓国側施設「自由の家」の脇で、北朝鮮側から身を隠すように倒れていた北朝鮮軍兵士を発見。北朝鮮側の銃撃を避けるため、韓国軍兵士3人が地面をはって倒れていた北朝鮮軍兵士に近づき、身柄を確保したという。(ソウル=牧野愛博)
http://www.asahi.com/articles/ASKCG3QVQKCGUHBI00V.html


腸から寄生虫、栄養状態も不良 北朝鮮兵士なお意識不明
ソウル=牧野愛博2017年11月15日19時41分


 南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で北朝鮮軍の男性兵士が韓国側に逃走を図って北朝鮮軍の銃撃を受けた事件で、韓国・亜州大付属病院(京畿道水原市)は、15日午前から約3時間半にわたって兵士に2度目の手術を行った。病院関係者によれば、兵士は依然、意識不明の重体で生命維持装置を付けた状態という。

 1、2度目の手術で、計6発の拳銃や自動小銃の弾を除去した。病院側関係者によれば、兵士の小腸からは最大で27センチになる数十匹の寄生虫が見つかった。未消化のトウモロコシも残っており、栄養状態は良くないという。

 病院側は、大量出血が続いたうえ、寄生虫による臓器汚染がひどかったと分析。今後、致命的な合併症を起こす可能性もあるとしている。(ソウル=牧野愛博)
http://www.asahi.com/articles/ASKCH641ZKCHUHBI02H.html