今回も麦酒瓶

ハフポスト日本版編集部「日馬富士貴ノ岩に暴行か 「ビール瓶で思い切り殴った」と報道」http://www.huffingtonpost.jp/2017/11/13/harumafuji_a_23276194/


曰く、


横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜部屋)に、幕内力士・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)への暴行疑惑が浮上し、日本相撲協会は事実関係の把握を進めている。11月14日、NHKが報じた*1

スポニチによると、鳥取巡業後、日馬富士は後輩のモンゴル出身力士を集めて宴会を持った。その際に酔って貴ノ岩に絡み、態度が気に入らないという理由で、近くにあったビール瓶で思い切り殴打したという*2

貴ノ岩は福岡市内の病院に入院。九州場所を初日から休場し、13日に「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書を提出した*3

横綱日馬富士は、14日の稽古の後、報道陣の取材に応じ、「貴ノ岩のけがについては貴乃花親方、貴乃花部屋後援会の関係者、相撲協会などに大変迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と述べ謝罪した。暴行については「親方が帰ってきてから答えます」と話すにとどめた。

先ず、ちゃんと脳震盪と書いてほしいけれど。それはともかくとして、警察も動き出しているようだ。
スポニチ』の記事;

鳥取県警 日馬富士関暴行を捜査 処分は九州場所後になる見込み


 大相撲の東横綱日馬富士関(33)=モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が、酒席で平幕貴ノ岩関(27)=同、貴乃花部屋=にビール瓶で殴るなどの暴行を加えて頭部にけがを負わせた問題で、貴ノ岩関の師匠である貴乃花親方(元横綱)が10月下旬、鳥取県警に被害届を出していたことが14日、分かった。県警はトラブルの有無など事実関係の捜査を進める一方、現役横綱による極めて異例の不祥事を受け、日本相撲協会は危機管理委員会が調査を始めると発表した。

 県警は今後、日馬富士関や関係者から事情を聴くとみられる。

 春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)によると、相撲協会の事情聴取に対し、日馬富士関の師匠である伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は暴行の事実を認めた。危機管理委の本格的な調査は九州場所千秋楽翌日の27日以降となる見込み。処分や調査結果は九州場所中には出さず、事実関係が判明するまで先送りするという。

 相撲協会八角理事長(元横綱北勝海)は「ファンの方に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と謝罪。同時に「残念だが、やることはきちっとやる」と述べた。委員長を務める高野利雄外部理事(元名古屋高検検事長)と鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)らによる危機管理委の調査を踏まえて事態の収拾を図る。

 一方、協会の諮問機関、横綱審議委員会北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「協会の厳しい処置を求めることになるだろう」と語った。

 協会関係者によると、日馬富士関は秋巡業中の10月下旬、鳥取県内で開かれた酒席で感情のもつれから、貴ノ岩関をビール瓶で殴打するなど激しい暴行を加えた。相撲協会は14日に伊勢ケ浜親方と貴乃花親方を事情聴取し、貴乃花親方は被害届を提出したことを報告。

 貴乃花親方は聴取の場で「(巡業部長として)私個人の責任でもある。至らないところがあった。危機管理委にお任せし、指示に従う。いち早く究明したい」と述べ、被害届を取り下げる意向はないと話したという。

 日馬富士関は九州場所3日目の14日、相撲協会に「左上腕骨内側上果炎、左尺骨神経痛で約6週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。
[ 2017年11月14日 21:58 ]
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/11/14/kiji/20171114s00005000337000c.html

また、『毎日新聞』の記事;

<大相撲>日馬富士、ビール瓶で殴る ファン落胆、失望 毎日新聞社 2017年11月14日 13時38分 (2017年11月14日 14時48分 更新)

 大相撲にまたも暴行問題が浮上した。秋巡業中の宴席があった10月26日に、横綱日馬富士関がモンゴル出身力士の後輩の前頭・貴ノ岩関をビール瓶で殴っていたことが表面化。九州場所開催中の福岡国際センター(福岡市)では14日、朝から訪れた相撲ファンらの間に落胆と失望が広がり、相撲協会も対応に追われた。【青木絵美、佐野格、坂本太郎

 力士らののぼりがはためく福岡国際センター前。母と観戦に来た同市早良区の大学1年、中馬綾香さん(18)は日馬富士関の暴行のニュースに驚き「幼稚園の時から好きな相撲で、暴行があったとは悲しい。横綱には取組だけでなく、若手力士のお手本となる態度を見せてほしい」と話した。

 ファンからは厳しい意見も飛び出した。

 「真摯(しんし)な相撲を取っていたから」と日馬富士関のファンだった愛媛県伊予市の男性(78)は「事実なら力士の手本となるべき横綱にあるまじき行為。襟を正してほしい」と注文した。東京都世田谷区の会社員男性(40)は「大相撲のイメージがせっかく良くなってきたのに」と残念がり「第三者機関でちゃんと調べてきちんと処分すべきだ」と求めた。

 この日、日馬富士関は午前8時半ごろ、福岡県太宰府市の伊勢ケ浜部屋の宿舎の稽古(けいこ)場に姿を現した。普段通りに稽古に汗を流した後に報道陣の取材に応じ「大変迷惑をかけたことを深くおわびします」と神妙な表情で語った。

 また、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は午前9時40分ごろに福岡国際センターに現れ、午前10時ごろから八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部が集まった緊急会合に出席した。伊勢ケ浜親方は早々に会合を離れて宿舎に戻ると「貴乃花部屋に行く。謝罪と(けがの程度が)どこまでかを聞きに行く」と話し、日馬富士関とともに同県田川市貴乃花部屋の宿舎に向かった。
https://www.excite.co.jp/News/sports_g/20171114/Mainichi_20171114k0000e050211000c.html

NHKの報道から;

大相撲では平成19年に時津風部屋序ノ口力士が名古屋場所前に宿舎で当時の師匠や兄弟子にビール瓶で顔や頭などを殴られる暴行を受け死亡する事件が起きました*4

この事件では当時の時津風親方日本相撲協会から解雇処分を受け、その後、傷害致死などの罪で有罪判決を受けました。

さらに平成22年には当時の横綱朝青龍が、酒に酔って知人の男性に暴行しけがをさせた事件が発覚して現役の横綱が責任をとって引退する事態に発展しました*5
朝青龍は、その後傷害の疑いで書類送検されました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171114/k10011222561000.html

奇しくも、「時津風部屋」事件の凶器も麦酒瓶であった。