「千葉時代」へ

承前*1

NHKの報道;


地球の歴史に「千葉時代」誕生へ
11月13日 16時02分


千葉県市原市にあるおよそ77万年前の地層を地球の歴史の一時代を代表する「国際標準地」に登録し、その時代を千葉時代=「チバニアン」と名付けることを目指す茨城大学などのグループは、審査を行っている国際学会の作業部会から投票の結果、市原市の地層がイタリアの候補地を破り、次の審査を行う委員会に「国際標準地」として答申することになったという連絡があったことを明らかにしました。
茨城大学国立極地研究所などのグループは、千葉県市原市の養老川沿いにあるおよそ77万年前の地層に地球の磁場が逆転した痕跡があるのを見つけ、地球の歴史の一時代を代表する「国際標準地」に登録するよう、ことし6月、国際地質科学連合に申請しました。
認められれば、地球の歴史のうちおよそ77万年前からおよそ12万6000年前までの時代が、ラテン語千葉時代を意味する「チバニアン」と名付けられることになりますが、候補地はこのほかにイタリアの2か所があり、国際地質科学連合の作業部会が16人の委員で議論してきました。
茨城大学などのグループによりますと、このうち2人の議長をのぞく委員14人による投票の結果、市原市の地層が6割以上の票を獲得し、「国際標準地」として答申することが決まったと連絡があったということです。
国際標準地に決まるためには今後、作業部会の上にある2つの委員会と国際地質科学連合の理事会での決定が必要で、最終的な結果が出るのは、来年になる見込みです。
申請グループの代表の岡田誠茨城大学教授は「チバニアン誕生に向け大きな一歩だ。今後の審査の行方を慎重に見守っていきたい」と話しています。

千葉県市原市にあるおよそ77万年前の地層について、国際学会の作業部会が地球の歴史の一時代を代表する「国際標準地」として答申することを決めたことについて、千葉県の森田知事は神奈川県相模原市で記者団に対し「まだ正式に決まったわけではないが、県民みんなが喜んでいると思う。世界に千葉の名前が知られることは身震いする思いであり、地層の維持・保管をしっかり行って、子どもたちにもこのすばらしさを伝えていきたい」と述べました。

千葉県市原市は、この地層の周辺一帯が国の天然記念物に指定されるよう取り組むとともに、専門家による会議で地層の保存と研究の両立を図るための検討を進めています。
小出譲治市長は「認定への第一段階を通過したことは誠に喜ばしく、今後の経過を期待を込めて見守りたい。まずは天然記念物の指定に向け、必要な手続きを進めたい」とコメントしています。

千葉県市原市にあるおよそ77万年前の地層について国際学会の作業部会が地球の歴史の一時代を代表する「国際標準地」として答申することを決めたことについて、地元の住民からは、喜びの声が聞かれました。
地層のある市原市田淵では、訪れる人たちが見学しやすいようにと、地元の住民などが遊歩道の整備に向けた作業を進めています。
今月19日にも現地に向かうルートの草刈りなどを予定していたということで、千葉にちなんだ「チバニアン」という時代が誕生すれば、地域の活性化にもつながると期待しています。
近くに住む70代の男性は「子どものころに魚をとって遊んだ房総の山の中の地層が選ばれるなんて信じられない。千葉の名前が広く発信されることを期待したい」と話していました。
また59歳の女性は「地層に加え、近くには歴史のある遺跡や豊かな自然もあるので、その魅力についても知ってほしい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171113/0003556.html

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See also


安藤健二チバニアン千葉時代)に内定 地質年代に日本の地名が初使用へ」http://www.huffingtonpost.jp/2017/11/13/chibanian_a_23275048/
徳重辰典*3「「千葉時代」が到来することをすでに歌っていたご当地アイドルがいた」https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/chibanianus