100件では駄目!

承前*1

ねとらぼ「「ニュース見てないんか」「息子やろが」 東名追突死亡事故、デマ拡散で無関係企業に嫌がらせ 暴走する“ネット私刑”の恐ろしさ」http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1710/17/news118.html


神奈川県の東名高速道路でワゴン車が大型トラックに追突され、乗っていた夫婦が死亡した事件で、偶々社長の名字が同じで、所在地も容疑者と同じ福岡県だったために、容疑者の勤務先で社長は容疑者の実父だという虚偽の情報を流され、電凸の嵐に見舞われてしまった福岡県の建設会社を巡って。
『ねとらぼ』の記事では、キュレーション・サイト(『モノローグ』*2)の役割が強調されている。後半部には、その建設会社の社長へのインタヴューがあるが、気になったところを切り取っておく;


―― 警察の対応はどのようなものでしたか。


石橋氏:自宅と会社で住所が違うので、両方の所轄警察署に相談しました。ただ被害届を出すには被疑者が誰かを特定する必要があると言われてしまい、現状では誰が投稿者か分からないため、被害届は出せませんでした。

―― 確かに、ネットの書き込みだと投稿者は分からないですね。キュレーションサイトでも、小規模なものだと運営元を明示していないものが多いです。


石橋氏:また嫌がらせ電話についても相談したのですが、1日100件くらいでは営業妨害にはならないそうです。具体的には1日200件とか300件とか。常に電話が鳴りっぱなしで、通常の電話がつながらないくらいでないとダメだそうです。

「1日100件くらいでは」駄目なんだ! この情報を悪用して、1日90件しか「嫌がらせ電話」をしてないので、俺はセーフなんだ! と主張する奴が出てこないのか。
以前も思ったけれど、虚偽の情報がネットに流れていることを把握した時点で、警察当局はその事実性を否定するコメントを発表すべきだったと思う。或いは、「石橋和歩容疑者」に直接記者会見させて、自分はその会社で勤務していない、社長は父親ではないと言わせるとか。