「10年ほど前から」

丹治翔*1「「牛乳」を検索すると衝撃的な結果… 業界団体「これは…」と困惑」https://withnews.jp/article/f0170909002qq000000000000000W02h10201qq000015887A



「牛乳」を鍵言葉にしてネット検索すると、上位にずらりと「アンチミルク」「牛乳有害説」*2の言説が並ぶという話。「酪農・乳業の業界団体」である「Jミルク」によると、「10年ほど前からたびたび議論になっている」のだという。以外に新しいんだなという感じ。
この「Jミルク」*3の反論は、


「牛乳の気になるウワサをスッキリ解決!」http://www.j-milk.jp/kiso/uwasa/index.html
「牛乳の気になる「ウワサ」とは」http://www.j-milk.jp/kiso/uwasa/kininaru/index.html


後者には「牛乳有害説」の著者と書名と版元が記されているので、ちょっと書き出してみる;


新谷弘実著『病気にならない生き方』サンマーク出版、2005年
生田哲『日本人だけが信じる間違いだらけの健康常識』角川oneテーマ21
内海聡*4『子供を病気にする親 健康にする親』マキノ出版
真弓定夫監修『牛乳はモー毒?』美健ガイド社
南清貴『じつは危ない食べもの』ワニブックスPLUS新書
佐藤章夫『牛乳は子どもによくない』PHP新書


佐藤章夫『牛乳は子どもによくない』については、


「「牛乳は子どもによくない」(佐藤章夫著 PHP新書)への対応(第1報)」http://www.j-milk.jp/gyokai/news/berohe000000l8qd.html


佐藤は「山梨医科大学名誉教授」であるという。
上に名前が挙がった著者のうち、ちょっと驚いたのは生田哲。20年以上前に『エイズ生命科学』という本を読んで、けっこう面白かったという記憶がある。何だか科学啓蒙書を大量生産しているとうなのだが(お前は理系の島田裕巳か?)、そのクォリティはどうなのだろうか。


生田 哲(いくた さとし)
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)に。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。帰国後は、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行う。著書に、『脳は食事でよみがえる』『よみがえる脳』『脳と心を支配する物質』『がんとDNAのひみつ』(サイエンス・アイ新書)、『脳地図を書き換える』(東洋経済新報社)、『心の病は食事で治す』『食べ物を変えれば脳が変わる』(PHP新書)、『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(講談社+α新書)、『いまからでも間に合う! 家族のための「放射能を解毒する」食事』(講談社)、『ボケずに健康長寿を楽しむコツ60』(角川oneテーマ21)など多数。
生田哲と学ぶ、脳と栄養の教室 http://www.brainnutri.com/
http://sciencei.sbcr.jp/archives/2006/04/post_65.html