「短文作家」

矢崎泰久*1永六輔その世界 自由な言葉――読む、聴く、考える」http://book.asahi.com/reviews/column/2016091100002.html


永六輔*2について。
曰く、「短文作家という名称があるかどうか知らないが、永六輔を作家としてくくるとすれば、彼の全著作はすべて短い文章によって書かれている」。また、


 「話の特集」で二十六年連載した「無名人語録」シリーズは、「週刊金曜日」に引き継がれて十九年の計四十五年の連載記録を作った。その中から『大往生』(岩波新書・799円)をはじめとする多くの著書が誕生している。
大往生 (岩波新書)

大往生 (岩波新書)

45年というと、『こち亀』よりも長いわけだが*3、この「無名人語録」というタイトルが全てを語っているといえるだろう。自分(永さん)の言葉ではなく他人の言葉の引用であるということ、それも有名人じゃなくて「無名人」の言葉の引用であること。さらには「短文」であるということ*4