或る誤爆

朝日新聞』の記事;


小学教諭、勘違いで男児に暴力 「態度悪い」 沖縄

小山謙太郎

2017年7月19日20時53分

 沖縄県宮古島市の市立小学校で、50代の男性教諭が高学年の男児に思い違いで暴力を振るっていたことが、同市教育委員会への取材で19日に分かった。男児は横腹を打撲し、唇が切れるなどして病院で手当てを受けたという。

 市教委によると、教諭は今月10日、前日のクラブ練習で使った体育館のバレーボールが片付けられていないとして、1時間目の後に自分が担任する教室に男児を呼び出した。

 男児は練習に参加していなかったため事情が分からず、「なぜ呼んだのか」と反発。教諭は「態度が悪い」として男児の腰の辺りを蹴り、左ほおを平手打ちした。さらに髪の毛をつかんで頭を揺さぶった後に、再び左ほおを平手打ちしたという。

 勘違いに気づいた教諭はその場で謝罪し、二十数人の児童がその様子を見ていたという。

 その後、教諭が男児の保護者に電話で謝り、校長が保護者と面談で謝罪した。学校は14日に保護者への説明会を開き、再発防止を約束した。教諭は自宅待機しているという。(小山謙太郎)
http://www.asahi.com/articles/ASK7M5J39K7MTPOB004.html

所謂誤爆なのだが、誤爆じゃなかったとしても、この記事に記述されている暴力は常軌を逸しているといえるだろう。冷静(冷徹)に〈罰〉を与えているというよりは、自らの〈むかつき〉に呑み込まれつつ、それを表出しているという感じ。この「50代の男性教諭」には以前から暴力の噂があったのだろうか。或いは、内気(根暗)で感情表出が下手なタイプだったとか、小山謙太郎記者は「教育委員会」というフォーマルなルートだけでなく、元生徒*1を中心に、この教師の人物像に関する情報も収集すべきだろう。
この記事を読んだおかげで、小学校4年のときの担任が、朝の挨拶代わりに往復ビンタ、帰りの挨拶代わりに往復ビンタという感じの人だったということを思い出してしまった。ただ、暴力的ではあったけれど、幸いにして、所沢の教師のような暴言はなかったと思う。

「窓から飛び降りなさい」小4に担任が発言 埼玉・所沢

2017年7月18日10時43分

 埼玉県の所沢市教育委員会は18日、同市立山口小学校の男性教諭が、担任するクラスの4年生男子児童に「窓から飛び降りなさい」「明日からは来るな」などと迫っていたと発表した。男性教諭と同校長は事実関係を認め、保護者らに謝罪しているという。市教委はさらに調べる方針だ。

 市教委によると、男性教諭は12日午後3時半ごろ、クラス全員の前で男子児童を指導する際に「窓から飛び降りなさい」などと迫ったほか、全34人のクラスに「明日からは33人でやっていこう」と発言したという。

 市教委は「誠に遺憾」としている。学校側は、男性教諭と児童を今週金曜日の終業式まで、接触させない措置をとったという。同小は18日、全校児童に説明するほか、「心のアンケート」を実施し、全児童への心のケアを行う予定という。
http://www.asahi.com/articles/ASK7L34HYK7LUTNB004.html

紛うことなきトンデモ発言なのだけど、それにしても、いったいどういう文脈で「窓から飛び降りなさい」が出てきたのやら。その会話状況の再現に努めてほしいよ。

*1:いちばん年長の人たちはもう40を過ぎている筈。