「静岡市内の山中」

朝日新聞』の記事;


静岡県警の刑事部長が行方不明、10日夜から

2017年4月12日11時31分


 静岡県警は12日、同県警刑事部長の伊藤博文警視正(58)が10日夜から行方不明になっていると明らかにした。11日に静岡中央署が家族からの行方不明届を受理。約60人態勢で静岡市内を中心に捜索している。

 県警によると、伊藤部長は10日午後5時20分ごろに勤務を終えて退庁。静岡市葵区の自宅に帰ったが、午後9時ごろに自宅を出たまま翌11日朝になっても戻らなかった。携帯電話や財布などは自宅に置いたままだったという。県警は事故などに遭った可能性もあるとみている。
http://www.asahi.com/articles/ASK4D3G6TK4DUTPB002.html


行方不明の静岡県刑事部長か 山中に男性の遺体

2017年4月13日12時21分


 13日午前9時ごろ、静岡市内の山中で、男性の遺体が発見された。静岡県警によると、男性は50〜60代ぐらいで、赤いジャンパーを着ており、服装などから、10日夜から行方不明となっている県警刑事部長の伊藤博文警視正(58)ではないかとみて調べている。
http://www.asahi.com/articles/ASK4F3S6TK4FUTPB003.html

静岡市内の山中」というのも漠然とした表現。静岡駅周辺の旧城下町というか中心部だけ見ていると、たしかに平地だけれど、実は、静岡市というのは山に覆われた都市だよね。制度上は大井川上流の井川ダム静岡市内であるわけだし、海に迫ったところには東照宮がある久能山*1、さらには日本平もある。
さて、私も「静岡市内の山中」で迷った経験があるのだった;

そういえば、私も中学生の頃に山で崖から転落したということがあった。とはいっても、名もなき山。その頃、親戚が静岡市の安倍川を渡った辺りに住んでいて、夏休みに新幹線に乗って遊びに行った。親戚の家から歩いて数分のところに裏山があって、茶畑や蜜柑畑になっていた。その裏山をどんどん奥に進むにつれて、辺りは茶畑から薄暗い林になってきた。そうこうしているうちに、大きな蜘蛛の巣に遭遇し、巣を避けようとして身体を捻ったら、足を滑らして、5米か6米の急斜面を転落してしまった。肘を擦り剥いたくらいで、別に大事には至らなかったのだが、それよりも困ったのは、尾根道から転落という仕方で外れてしまったために、どうやって戻ればいいのかわからなくなったいうことだ。崖をよじ登って元の道に引き返すこともできない。ともかく下へ行こうと思った。途中どのように下ったのかは全然憶えていないのだが、タクシー会社の車庫みたいなところに辿り着いた。そこには、従業員の福利厚生用に、普通の自動販売機よりも10円か20円安いコーラの自動販売機があって、コカ・コーラを買って、飲んだ。人里には下りられたものの、ここから親戚の家にどうやって帰ればいいのかわからない。安倍川を目安にしようと考え、そこから河原の土手まで数百米歩き、さらに土手を下流の方向に2kmくらい歩いて、全身泥だらけになりながら、ようやく親戚の家に辿り着いたのだった。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090920/1253474154
ところで、この「警視正」、あの初代内閣総理大臣というか旧千円札*2と同姓同名なのね。