座礁のメカニズム

朝日新聞』の記事;


砂浜にマッコウクジラ6頭打ち上げられる 鹿児島

大崎浩義

2017年3月12日09時02分

 10日午前11時ごろ、鹿児島県南さつま市の万之瀬川河口付近の砂浜に、マッコウクジラ6頭が打ち上げられているのを、近くで貝掘りをしていた男性が見つけ、市役所に連絡した。

 同市によると、打ち上げられた6頭のクジラはいずれも体長10メートル程度。1頭は鼻の穴を動かしていたのが確認できたが、ほかはすでに死んだか、衰弱した状態だった。死骸の処理などは周辺を管理する県が対応を検討するという。かごしま水族館などは11日、引き潮となる午後から体の大きさや性別などの調査を始めた。

 かごしま水族館展示課の久保信隆主幹によると「クジラは地磁気を感知して泳ぐが、現場付近は砂浜に向かうような磁場になっている。また、音の反射で障害物を感知するが、遠浅の砂浜なので、音が吸収されて何もないと感じてしまい、座礁した可能性がある」と話した。

 同市によると、現場周辺ではクジラやイルカがたびたび打ち上げられている。2002年には旧大浦町(現南さつま市)の小湊海岸に14頭のマッコウクジラが打ち上げられた。(大崎浩義)
http://www.asahi.com/articles/ASK3C33PGK3CTLTB002.html

鯨や海豚の「座礁」(の報道)は珍しくもないけれど、今回は「座礁」のメカニズムが解説されているのが興味深い。
昨年2月に、中国の江蘇省南通市の海岸に2頭の抹香鯨が打ち上げられている*1。また、同じ頃には、伊豆大島沖で「高速ジェット船」に衝突して、小田原市に漂着した抹香鯨もいた*2

さて、鯨ではなく象。
朝日新聞』の記事;


象に襲われ飼育員死亡 和歌山のアドベンチャーワールド

2017年3月12日12時08分

 12日午前9時15分ごろ、和歌山県白浜町の観光施設「アドベンチャーワールド」で、タイ人の飼育員ウィッチャイ・マディーさん(37)が象エリアのおりの中でインド象に襲われた。病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。

 和歌山県警白浜署によると、象はメスの「ラリー」で40歳という。ウィッチャイさんは当時、象の体を洗っていたが、嫌がった象が振り回した鼻が体に当たったといい、当時の状況を調べている。
http://www.asahi.com/articles/ASK3D3TP5K3DPXLB00D.html

象に踏み殺されたという話は聞いたことがあるけれど*3、象の鼻で引っ叩かれて死んだというのは聞いたことがなかった。