素材と形式

承前*1

中村雄二郎『哲学入門』を広坂さんは「高校生」のときに読んだということなのだが*2、私が読んだのはたしか大学2年の夏か秋だったと思う。読んだ時期もちょっとあやふやなのにこの本はけっこう記憶に焼き付いている。この本を読んで、素材(マテリアル)と形式(フォーム)の対立という哲学的問題を知ったのだった。なお、その数年後に『構造と力』というタイトルの本*3が一世を風靡するということは勿論知らなかった。岩波新書から出ていた『哲学の現在』*4を読んだのは『哲学入門』よりも後だったのだろうか。

哲学入門―生き方の確実な基礎 (中公新書 (140))

哲学入門―生き方の確実な基礎 (中公新書 (140))

構造と力―記号論を超えて

構造と力―記号論を超えて

哲学の現在―生きること考えること (岩波新書)

哲学の現在―生きること考えること (岩波新書)