承前*1
『東京新聞』の記事;
堀内正美さん*2って、最近では『仮面ライダードライブ』に出ているのね。その父君の堀内甲は東宝に入って黒澤明の弟子になり、『わが青春に悔いなし』と『素晴らしき日曜日』で助監督を務めたが、1951年にレッド・パージのために
原節子さん死去 気さくで優しいお姉さん 結髪師と引退後も交流
2015年11月27日 朝刊
昭和を代表する女優でありながら、引退後は映画界と関係を絶ったまま死去した原節子さん(95)。「原さんが心を許した数少ない映画人に中尾さんという結髪(けっぱつ)さんがいて、引退後も中尾さんとは交流されていました」と語るのは俳優堀内正美さん(65)だ。
堀内さんの父、甲(まさる)さんは映画監督で、自宅が東宝撮影所に近い東京・世田谷にあった。隣が中尾さんの家だった。
当時、女優たちは昼食を結髪部屋で食べるほど結髪師と仲が良く「中尾さん宅に原さんや司葉子さん、星由里子さんらたくさんの女優さんが日常的に遊びに来ていました。原さんは僕をよく膝に乗せてくれて『マーちゃん、これあげる』と外国の菓子をくれてね。子ども心にも原さんの奇麗さはちょっと別世界だと感じていました」。
黒沢明監督の「わが青春に悔なし」で助監督の一人だった甲さんは、原さんを呼びに楽屋へ。「ドアをノックする時は心臓がバクバクした。話し掛けられても何も答えられなかった」と後に堀内さんに話した。撮影終了時には、思いがけず原さんから「ご苦労さま。これから頑張ってね」とニットのネクタイをプレゼントされて感動。原さんの印象を「こんな美が世の中にあるのかと思った」と語ったそうだ。
中尾さんは、原さんが引退後も神奈川県鎌倉市の原さん宅へ遊びに行く仲。帰宅すると「また記者に尾行された」と笑ったという。
「中尾さんが(一九九七年に)亡くなり、葬儀に行ったら原さんがスカーフをかぶってこっそり来ていたんです」と堀内さん。「目が合うと『マーちゃん、テレビで見てるわよ。俳優さんになったのね。頑張って』と声を掛けてくれた。気さくで優しく本当にすてきなお姉さんでした」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201511/CK2015112702000139.html
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