承前*1
米国大使を襲撃したKim Ki-jongという男について。
「米大使襲撃のキム容疑者は訪朝歴8回 北朝鮮メディアは日本大使襲撃を擁護」http://dailynk.jp/archives/36691
そういう人なのね。でも、記事のタイトルに「訪朝歴8回」とあったので、こいつは筋金入りの〈主体思想〉信者じゃねぇかと思ったのだが、「開城」*2は韓国の飛び地みたいなものではないか。それはさておき、北朝鮮は今度の米国大使襲撃を大絶賛;
「南北は統一されるべきだ!」「戦争訓練反対!」「今日はテロをやった」「ウリマダン(私たちの庭)の代表だ」「チラシも作った。訓練反対のチラシだ!」5日に起きた駐韓米国大使襲撃事件で、キム・ギジョン容疑者は犯行時にこう叫んだという。
北朝鮮の主張と重なることから、一部の韓国メディアからは、はやくも「従北左派」(北朝鮮に賛同、追従すること)と見なされ、同様の見方をする与党セヌリ党からは、事件の背後を徹底的に調べるべきとの主張も出ている。
一方、「奇行」を繰り返すキム容疑者は、周囲の支持を失って孤立していたとも言われている。
韓国メディアによると、「ウリマダン(私たちの庭)統一文化研究所」の所長を務めるキム容疑者は、1980年から文化活動(民族主義的立場から韓国文化にアプローチして民主化運動を進める運動)に参加。最近では、「竹島(韓国名:獨島)を守る」活動を展開し、ロビー活動のため国会にもよく来ていたという。
2007年には、1988年に起きた事件の真相究明を要求して焼身自殺未遂。同年、島根県の竹島の日制定に反対して「竹島」に2007年に住民票を移した。
2006〜2009年までの3年間には、統一部長官の委託を受け、学生と市民を相手に統一と関連した講義をする統一教育委員として活動した。2006〜2007年の間に、植樹を目的に北朝鮮の開城を8回も訪朝している。97年から2007年まではリベラル色の強い聖公会大学の客員教授を務めていた。
2010年には、重家俊範日本大使にセメントの固まりを投げつけて逮捕されたが、執行猶予付きの有罪判決を受けた。
北朝鮮メディアが米大使襲撃事件を称賛 「正義の刃物の洗礼を加えた」
2015年03月06日 | 政治・軍事, 米韓
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、駐韓米国大使マーク・リッパート氏が襲撃したキム・ギジョン容疑者を「正義の刃物の洗礼を加えた」と賞賛した。
2010年に起きた「日本大使襲撃事件」に関しても「(キム・ギジョン氏は)南朝鮮駐在日本大使にレンガの洗礼で抵抗して懲役刑を宣告された」と伝えた。
記事は、事件からわずか10時間後に配信されるという異例の早さだった。
同通信は、韓国の各メディアが「懲罰事件を報じ大使が血まみれになって病院に運ばれる場面がテレビを通じて放映された」と伝えながら、アメリカのCNN放送が「キム・ギジョン氏が合同軍事訓練に反対すると叫んだという南朝鮮メディアの報道を引用して「反米感情によるもの」と報じた。
記事は最後に、「朝鮮半島の戦争の危機を高調させている米国を糾弾する南朝鮮の民心の反映であり、抵抗の表れである」と締めくくり、キム容疑者の襲撃を改めて賞賛した。
http://dailynk.jp/archives/36766