2014年6月12日のスピーチ

承前*1

菅原文太さんが遺したメッセージ「戦争反対のためなら命は惜しくない」【動画】」http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/01/bunta-sugawara-message_n_6246210.html


「戦争をさせない全国署名提出集会」(2014年6月12日、日比谷)での発言;


「戦争というのは、いろいろ政治家含めて言っているけど、言ってみれば暴力です。暴力映画をしきりに撮ってきた私が言うのもなんだけど(苦笑)、あれは架空の話で、皆さんに楽しんでもらう以外の意図は全くありませんでした。

私は昭和8年生まれですから、戦争が始まったのは小学校2年生のとき。始まった次の年、親父が40過ぎで戦争に持ってかれました。帰ってきたのが、6年後の戦争が終わった昭和23年だったかな。親父の弟は、赤紙で戦地に向かってそれっきり帰ってきません。フィリピンから一通の手紙が届いたっきり、どこに転じたのか、どこで死んだのか、餓死だったのか弾に当たって死んだのか、未だにわかりません。

親父の兄の長男は戦地から帰ってきたけど、生涯マラリアに苦しめられて死にました。うちの親父も帰ってきたけど、その後の暮らしは生涯を棒に振りました。戦争はよくないんですね。戦争は絶対にやめなきゃダメです。

もし(戦争に向けた動きが)始まったら、みなさん命をかけましょう!私は、もう80だから(命は)惜しくない。といって、命をかけましょうと言ったって、一人で走っていって当たっても、あまり意味はない。そんなことより、皆さん一緒に戦争反対の気持ちを、今日そして明日、明後日で終わらずに。これから皆さん、子供も孫もおられるでしょう。皆さん一緒に戦い続けましょう」