新聞によりますと?

承前*1

「清廉性」という鍵言葉での拙blogへのアクセスが目立っているなと思ったのだが、「第1回口頭弁論」だったのね。
東京スポーツ』の記事;

女子アナ内定取り消し裁判 日テレ側欠席の裏事情
2014年11月14日 16時36分

東スポWeb


 東洋英和女学院大4年生・笹崎里菜さん(22)が、来年4月入社のアナウンサー内定を取り消されたことを不当とし、日本テレビを提訴した第1回口頭弁論が14日、東京地裁(芝本昌征裁判官)であった。

 訴状などによると、笹崎さんは昨年9月に日テレのアナ職に合格。だが、東京・銀座のクラブでホステスのアルバイト経験があったと今年3月に相談し、清廉性がないと問題視した同局から4月に内定取り消しを言い渡された。笹崎さんは「地位確認」を請求し、民事提訴した。

 注目の第1ラウンドは“アナの卵”の“不戦勝”だった。日テレ側は口頭弁論を欠席。ただ同局の争う姿勢と次回の弁論を来年1月15日に行うことを確認し、わずか5分ほどで閉廷した。

 笹崎さんの代理人である緒方延泰弁護士は報道陣の取材に対応。日テレ側の欠席を「反論を組み立てづらいのかなと思っている」と分析する。現状はやはり笹崎さんが有利だ。

 一方、公判期日が延び、訴訟の解決が、笹崎さんの来年4月入社に間に合わないことを危惧している。

「(第2回弁論は)12月に入るはずが、(日テレ側の)代理人の予定が立たないので1月(15日)になってしまう。引き延ばしか分からないけど、早めにやってほしい」と求めた。

 また、緒方弁護士は“写真”の存在を明かした。

 日テレ側はホステスのバイト時の写真を不安視していた(本紙既報)ようだが、「店(ホステス)で写真は撮っていたみたい」(同弁護士)。ただ客、店員の集合写真で、いかがわしい写真ではないよう。やはり日テレの強硬な採用撤回には疑問符が付く。

 緒方弁護士は「人間でも企業でも、間違えることはある。(内定)取り消しを撤回してもらいたい」と迫る。笹崎さんは「いい結果が出ることを祈っている。世間の皆さまをお騒がせして恐縮している」と話しているという。

 前例のない「2011年ミス東洋英和」とキー局の戦いは、始まったばかりだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/9468877/

また、『日刊スポーツ』の記事;

女性アナ内定白紙で提訴 日テレ争う姿勢

日刊スポーツ 11月14日(金)14時22分配信


 来年4月に入社予定のアナウンサー内定を取り消されたとして東洋英和女学院大4年生の笹崎里菜さん(22)が日本テレビを相手に起こした「地位確認請求」訴訟の第1回口頭弁論が14日、東京地裁で行われた。日本テレビ側の代理人は出廷しなかったが、請求棄却を求めており、争う姿勢を示した。次回以降に具体的な反論をするという。

 訴状によると、笹崎さんは昨年9月に同社のセミナーに参加し、今後他社への就職活動をしないことを条件に内定通知を受けた。しかし今年3月、人事担当者に「母の知り合いが経営するクラブで短期のアルバイトをしたことがある」と伝えると、5月に内定取り消しを通知された。

 通知書には「アナウンサーには高度の清廉性が求められる」「セミナーで提出した自己紹介シートにクラブでのバイト歴を記載しておらず、虚偽の申告だ」などと書かれていたという。

 笹崎さん側は「クラブで働く人は清潔さに欠けるというのは独自の偏見だ」と批判。「就活の機会を奪っておきながら、多くの企業の募集が終わった時期に内定を取り消すのは許されない」と主張している。この日も代理人の緒方延泰弁護士は閉廷後に「なるべく円満に、内密に事前折衝をした。だが、裁判所が非公開で内定を認める仮処分をしても、日本テレビさんが従わない意向を示したのでやむなく本訴に至った。なるべく来年4月までに結論を出してほしい」と話した。

 次回の弁論は、来年1月15日となった。芝本昌征裁判長は「被告(日本テレビ)からは12月15日までには実質主張の書面を出したいという通知が来ている」と述べていたが、緒方弁護士は「日本テレビ代理人に12月に予定が入り、(次回の弁論が)1月になったと聞いた。なるべく急いでほしい」と要望した。

 日本テレビ広報IRでは「本件は民事裁判で係争中の事案であり、当社の主張は裁判を通じて明らかにさせていただきます」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141114-00000024-nksports-ent

「当社」じゃなくて弊社だろう<日本テレビ広報IR
「裁判を通じて」じゃなくて番組(『ウィークエンダー』!)で「明らかにさせて」もらいたい。
ウィークエンダー』といえば、『アイアンサイド』のテーマ曲(クインシー・ジョーンズ)と「新聞によりますと」というフレーズで始まるナレーション。これは、当時の知的ハイアラーキーというか真実性の階級を表していたのだろうか。つまり、TVは新聞よりも格下だという意識があり、「新聞によりますと」と根拠を「新聞」に投げてしまうことによって、格下のTVも「新聞」の真実性のいくらかのお零れに与ることができるという了解が(そのうちの幾分かは冗談が混ざりつつ)あったわけだ。1980年代後半以降、TVにとっての「新聞」というのは、朝のワイドショーにおける話のネタにすぎなくなってしまったわけだが。今『ウィークエンダー』が復活するとして、ナレーションは、


ネットによりますと……
2ちゃんねるによりますと……


で始まるのだろうか。何だか、真実性が薄そう。