吉田証言問題に言及していなかったこと

拙blogでは、所謂吉田証言問題、吉田清治の虚偽の証言、朝日新聞の謝罪、社長の引責辞任といった一連の出来事については全く言及してこなかった。言及しようと思ったことは何度かあったのだけど。実のところ、吉田証言がガセであるということは20年以上も前にわかっていたことであり、従ってその真偽が「従軍慰安婦」問題に影響を与えることはありえず、何で今頃になって大騒ぎしているのか、ちょっとわからなかったのだ。
吉田証言問題の過去、つまり「従軍慰安婦」問題*1への関係については、以下の「たんぽぽ」さんの文章に尽きるのではないかと思う;


慰安婦の強制連行があったことをはじめ、
日本軍による従軍慰安婦に関する数かずの非人道的事実は、
ほかの多数の史料により裏付けられていることです。
いまさら吉田証言が偽証だったところで、
なんら変化があるわけではないということです。

日本の否定派たちは、専門家はみんな偽証とわかっている
吉田証言を持ち出すという周回遅れもはなはだしいことをして、
なにをこれまでの慰安婦に関する史実の蓄積を
全部否定できたつもりになっているのかと思います。

彼らのやっていることは、「ピルトダウン人がねつ造だったから
化石は全部ねつ造であり、ダーウィンの進化学は間違っている」
などと主張するようなものだと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/408126517.html

吉田証言問題は、それよりも、現在或いは未来に対する効果が問題だといえるだろう。例えば、調子に乗った右翼による北星学園大学への脅迫であるとか。