笹井芳樹死す

承前*1

突然こんなニュースを聴くのは立場を問わず、多くの人にとってショッキングだったに違いない。
『産経』の記事;


2014.8.5 12:49
理研・笹井氏が自殺 秘書の机に遺書のようなもの


 理化学研究所によると、自殺を図り、5日午前に死亡が確認された理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長(52)の秘書の机の上に、遺書のようなものが置かれていたのが見つかった。兵庫県警などで内容を確認する見通し。

 県警や理研によると、笹井氏は5日午前9時前、CDBの関連施設で、ひも状のもので首をつっていたのが見つかったという。

 笹井氏は新型万能細胞とされた「STAP細胞」論文の筆頭著者である小保方晴子氏(30)の上司にあたり、小保方氏の指導役で、論文の責任著者にも名を連ねていた。1月末の論文発表会見にも小保方氏とともに出席した。その後、論文に疑義が示されたことを受けて、論文の撤回に同意していた。

 笹井氏は昭和61年に京都大医学部を卒業し、内科の研修医を経て京大大学院へ進学。神経伝達物質の研究で知られる中西重忠教授(当時)に師事し、博士号を取得した。平成10年には、36歳の若さで京大再生医科学研究所の教授に就任した。その後、理研発生・再生科学総合研究センターに移り、23年にはマウスのES細胞から立体的な網膜を作製。世界初の成果として注目を集めるなど、日本の再生医療研究で先駆的な役割を果たしていた。(産経新聞
http://www.sanspo.com/geino/news/20140805/tro14080512490004-n1.html

笠井氏の精神はかなりやばい状態にあったようだ;

2014.8.5 13:03(1/2ページ)
自殺の理研・笹井氏、心療内科受診していた 同僚が証言


 新型万能細胞とされたSTAP(スタップ)細胞の論文共著者の一人で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長(52)が5日、神戸市中央区のCDBに隣接する先端医療センター病院内で首をつっているのが見つかり、死亡が確認された。笹井氏の秘書の机の上から遺書のようなものが見つかり、自殺とみられる。

 理研の同僚によると、笹井氏はSTAP細胞の論文問題後から心療内科を受診し、最近は薬の副作用ではっきりと会話することが難しかったという。菅義偉官房長官は5日の記者会見で、笹井氏の自殺について「世界的にも大きな功績のあった方だ。このような事態に至ったことは非常に残念だ」と述べた。

 笹井氏はSTAP細胞論文の筆頭著者である小保方晴子氏(30)の指導役にあたり、論文の責任著者にも名を連ねていた。今年1月末の論文発表会見にも小保方氏とともに出席。その後、論文に疑義が示されたことを受けて、論文の撤回に同意していた。
http://www.sanspo.com/geino/news/20140805/tro14080513030006-n1.html

理研の懲戒委員会は、論文に不正があったとして笹井氏と小保方氏らの処分を検討していた。

 兵庫県警や理研によると、5日午前9時前、CDBに隣接する先端医療センター病院内で、巡回中の警備員が、階段の4階と5階の踊り場付近で手すりにひも状のものをかけて首をつっている笹井氏を発見した。同病院の医師が笹井氏の死亡を確認した。

 笹井氏は昭和61年に京都大医学部を卒業し、内科の研修医を経て京大大学院へ進学。神経伝達物質の研究で知られる中西重忠教授(当時)に師事し、博士号を取得。平成10年には、36歳の若さで京大再生医科学研究所の教授に就任した。

 2年後に理研発生・再生科学総合研究センターのグループディレクターを兼務。15年からセンター専任となり、25年に副センター長に就任していた。

 23年にはマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から立体的な網膜を作製。世界初の成果として注目を集めるなど、日本の再生医療研究で先駆的な役割を果たしていた。(産経新聞
http://www.sanspo.com/geino/news/20140805/tro14080513030006-n2.html


2014.8.5 14:37
理研、笹井氏は「心身ともに疲れていた」 会見で明かす


 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市中央区)の笹井芳樹副センター長(52)の自殺を受け、理研の加賀屋悟広報室長は5日午後1時50分ごろから、文部科学省で記者会見。笹井氏について「疲労困憊(こんぱい)。心身ともに疲れていた」などと語った。また、遺書について「秘書の机の上にあったものとともに、現場に遺書のようなものが3通あったと聞いている」と明らかにした。

 兵庫県警や理研によると、5日午前9時前、CDBに隣接する先端医療センターの研究棟を巡回中の警備員が、階段の4階と5階の踊り場付近で手すりにひも状のものをかけて首をつっている笹井氏を発見した。同センターにある病院の医師が救命措置を行ったが、死亡が確認された。

 理研の同僚によると、笹井氏はSTAP細胞の論文不正問題が発覚した後、心療内科を受診。最近は薬の副作用ではっきり会話することが難しかったという。(産経新聞
http://www.sanspo.com/geino/news/20140805/tro14080514370008-n1.html

今回のSTAP事件に関して、笹井氏は小保方晴子とともに「共同正犯」を構成しているという見方もある*2。そこまで言ってしまえるかどうかはともかくとして、笠井氏がこの研究に大きな役割を果たしていることは事実だし、そもそも小保方晴子を〈リケジョの星〉としてプロデュースしたのも笹井氏であるわけでしょ?*3 「遺書のようなもの」の内容はまだ公表されていないようだが、彼の死が事件の真相解明に大きなダメージを与えたことは否定できないだろう。〈死者に口なし〉をいいことに、真相解明を怠ったり、チープな陰謀理論を量産したりということは、あってはならないだろう。
おまけ;

2014.8.5 16:04
理研「小保方氏は非常にショックを受けている」 ケア職員2人を配置


 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長(52)が自殺したことを受けた、5日午後の理研の会見で、加賀屋悟広報室長は、小保方晴子氏(30)が非常にショックを受けていることを明らかにした。

 小保方氏はSTAP細胞論文を笹井氏の指導で執筆した。STAP細胞の検証実験に参加し、CDBに出勤しているが、笹井氏との接点はほとんどなかったとみられるという。

 笹井氏の自殺の報に触れて、小保方氏はショックを受けている状態で、検証実験でも接点のある職員2人が、精神的ケアをするために寄り添っているという。(産経新聞
http://www.sanspo.com/geino/news/20140805/tro14080516040009-n1.html