Making of "Roundabout"

何気なくBS-TBSにチャンネルを合わせて、『SONG TO SOUL』という音楽番組*1を視た。採り上げられていたのはYESの"Roundabout"*2。YESの4枚目のアルバムFragileの冒頭を飾る"Roundabout"が如何に着想され、レコーディングされ、作品として構築されていったのかを、当時のYESのメンバーだったビル・ブルーフォード*3スティーヴ・ハウリック・ウェイクマン、エンジニアのエディ・オフォード、さらにはFragileのジャケットのイラストレーションを手掛けたロジャー・ディーン*4の語りとともに振り返るという内容。これは(テーマが音楽であれ政治であれ)ドキュメンタリーの手法としては王道だといえるだろうけど、視ていて、それを手を抜かないでやっているなという印象を持った。ひとつ残念だったのは、ジョン・アンダーソン*5の語りがないこと。この"Roundabout"はスティーヴ・ハウとジョン・アンダーソンによって作詞・作曲された曲である。そのため、この曲の歌詞が如何にして成立したのかということがオミットされてしまった。ところで、ロジャー・ディーンの写った動画を視るのはこれが初めてだったのだ。

Wonderous Stories-the Best of Yes

Wonderous Stories-the Best of Yes

また、この番組のプロデューサーである澤井研志氏へのインタヴューはhttp://www.musicman-net.com/focus/7.html

*1:http://www.bs-tbs.co.jp/songtosoul/

*2:http://www.bs-tbs.co.jp/songtosoul/onair/onair_73.html

*3:http://www.billbruford.com/ Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091124/1259077779 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091208/1260209715 Bill Brufordは「ビル・ブルーフォード」と表記する方がオリジナルの発音に近く、最近ではこの表記が当たり前となり、番組でも使用されていたが、数十年間も(俺自身も含め)日本で流通していた「ビル・ブラッフォード」という表記にも、根拠不明な捨て難さが(少なくとも俺には)あるというのも事実である。

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100422/1271941922 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100511/1273551062 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111009/1318181136 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120113/1326478122

*5:http://www.jonanderson.com/