同窓会の陰謀?

そういえば、今年の「箱根駅伝」は母校が優勝したのだった。
速水健朗*1の「箱根駅伝」についてのエントリーを読みながら、最近「秘密結社」について駄弁ったことを思い出した*2
速水氏曰く、


K-1Jリーグ、そしてプロ野球と相撲まで、長い歴史を持つさまざまなスポーツ中継の視聴率がふるわず、地上波の枠からずり落ちていく中で、圧倒的な強さを持って箱根駅伝は放送される。2日の往路で27.9%、3日の復路が28.5%。これは正月三箇日の全テレビ番組でトップの数字。

有名でもない大学生が箱根までの道を走るだけのレースになぜ? と思うが箱根駅伝は、日本社会の構造そのものだ。厳然と残る企業や官庁、公務員の学閥。また、一流大学の牙城に二流大、新興勢力が切り込もうとする図も、現実の企業社会の光景でもある(で、無力感に苛まれたり)。体育会系出身者たちが学生時代の先輩後輩を巡って仕事を取ってくることで成り立つ営業。箱根の山を競うレースに、日本の企業社会の縮図が編み込まれている。そうした日本社会の文脈が刻み込まれているイベントなので、ある程度それを共有する階層にしか楽しめないだろう。海外には輸出不可能なハイコンテクストコンテンツだ。

パチンコやケータイゲームのスポンサーしか入らない格闘技の中継なんかと違って、箱根駅伝のスポンサーは超豪華だ。ある程度、高い階層の視聴者層を見込めるので、引く手あまただろう。駅伝が日本の企業社会の縮図なら、箱根駅伝のCMは日本経済の縮図である。
http://www.hayamiz.jp/2012/01/hakoneekiden.html

陰謀理論が好きな人は数多いるけれど、大学同窓会の陰謀を唱える人っていないな。早稲田の稲門会とか慶應の三田会とか。同窓会というのは部外者には与り知ることができず、秘密結社的な性格が強い。それに、有名大学の同窓会というのは、日本の組織では大商社に次いで、グローバルな存在である。日本中のみならず世界の主要都市には支部があるのでは? つまり陰謀理論にとっては恰好のネタなんじゃないの?