胡散?

「胡散臭い」http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20110926/1317034706


広坂さんの政治的なコメンタリーには感心することが多い。とどのつまり、「のだめ」*1ってぇのは〈菅直人マイナス脱原発〉ってことになるのでしょうか。
さて、「胡散臭い」の「胡散」。「胡散」だけで怪しいという意味がある。それで「胡散」って何なんだと思った。標準的な答えとしては、http://gogen-allguide.com/u/usankusai.htmlで言われているようなことになるのだろう。要するに、「胡散」の語源は不明。また、どうやら「和製漢語」であるらしい。そのせいか、手許の中日辞典を捲っても出ていなかった。「胡散」の「胡」は西方或いは中央亜細亜を意味し、「散」は例えば龍角散のような粉薬。西域由来の粉薬。百度で調べてみると、「胡散」を含む漢方薬というのはある;


大元胡散
http://dict.youdao.com/w/bk%3A%E5%A4%A7%E5%85%83%E8%83%A1%E6%95%A3/
玄胡散
http://baike.baidu.com/view/635058.htm
延胡散
http://www.wiki8.com/yanhusan_89387/


「延胡散」の別名は「延胡索散」「玄胡索散」であるという。「延胡散」は「 延胡索散」の略称? また、「玄胡散」と「延胡散」は同じ薬? 上述したように、「散」は粉末という意味だが、「延胡散」には主成分として「延胡索」という植物が使われている。「延胡索」は学名をCorydalis yanhusuo W.T.Wangという罌粟科の多年草。別名を「元胡」「玄胡」という。「胡」という字に反して、西域起源のものではなく、中国大陸固有種であるようだ*2。罌粟科というのがちょっと胡散臭い感じもするのだが、この「延胡索」と日本語の「胡散」が関係あるのかどうか、それはわからない。