『捕風記』ほか

数日前に買った本。

李静『捕風記 九評中国作家』浙江大学出版社、2011


反対哲人王――重読王小波雑文
”你是含苞欲放的哲学家”――木心散論
不馴的疆土――論莫言的小説
未曾離家的懐郷人――一個文学愛好者対賈平凹的不規則看法
保存與犠牲――読林白
不冒険的旅程――論王安憶的写作困境
当此時代、批評何為?――郭宏安的《従閲読到批評》及其他
悖謬世界的怪誕対話――従過士行劇作看厳粛文学共享性的拡展
自由的美学、或対一種絶対的開放――劇場導演林兆華管窺


後記

杜小真*1主編『思考他者 囲繞于連思想的対話』北京大学出版社、2011


Fraqncois Jullien「代序:如何思考中欧之間的対話」
王樹人「我思”他者”」
張西平「作為西方思想和方法論的漢学――簡論于連的漢学研究特点」
杜小真「為甚麼、如何與他者対話?――由于連引起的幾点思考」
泰海鷹「怎様言説他者――談于連教授対中国古典文論概念的梳理和闡釈」
趙敦華「自然的身体和形而上学的本質」
于奇智「易、他者與自我――循于連、徳勒茲與迦塔利而道」
梅謙立(Thierry Meynard)「関於于連《論功効》的一些疑問」
林志明「如何使得間距発揮効用?」
尚杰「”裸”與”遮”的藝術――読法国漢学家于連《本質或裸体》」
李科林「遭遇他者――超越絵画再現論」
銭法仁「于連的思想為何対商人有益」
Didier Nicolas「密涅瓦的猫頭鷹在黄昏中起飛――在西方思想史中対于連工作的考察」
朱剛「交互主体性與他人」
仏蘭西の漢学者/哲学者、弗朗索瓦・于連(フランソワ・ジュリアン)を巡る論文集。ジュリアン自ら序文を執筆している。このほかに、各テクストの仏蘭西語ヴァージョンが収録されている(但し、趙敦華、Thierry Meynard、李科林、朱剛のテクストは英語)。
フランソワ・ジュリアンについては、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060829/1156827266 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070327/1175015410 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090930/1254341134 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110729/1311876721で言及している。『道徳を基礎づける』しか読んではいないのだが。
道徳を基礎づける―孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ (講談社現代新書)

道徳を基礎づける―孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ (講談社現代新書)

また、安妮宝貝が編集長を務める『大方』*2の第2号を買う。


随筆
V.S. Naipaul「非洲的仮面劇」
Jonathan Franzen「更遠」
Bill Porter「飄飄岐路間」
馬世芳「従美麗島到龍的伝人」


小説
太宰治「Goodbye」
Chinua Achebe「戦地女郎」
David Constantine「米徳蘭的下午茶」
董啓章「與作」
陳雪「沙之書」


文本
余華「給塞繆爾・費舎爾講故事」
胡晴舫「未来之城」

専欄
安妮宝貝「在印度」

絵本
Susan Marie Swanson/Beth Krommes “The House in the Night”

目玉はやはりSusan Marie Swanson/Beth Krommesの絵本The House in the Nightが完全収録されていることだろうか。なお、扉に竹久夢二の絵が使われている。
The House in the Night

The House in the Night