Anthony Summers & Robbyn Swan

Chris McGreal “September 11 conspiracy theories continue to abound” http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/05/september-11-conspiracy-theories


あと数日で私の結婚記念日。さらに数日経つと、911の10周年。
上の記事は911陰謀理論の紹介。ただ、拙blogを読んでいるような方々にとっては取り立てて目新しい情報はあまりないのかも知れない。しかし、Chris McGreal氏が911陰謀理論な人(truthers)とホロコースト否定論者とはかなりダブっていると指摘していることは記しておくべきだろう。また記事では、911陰謀理論に対する米国政府の論駁”The Top September 11 Conspiracy Theories”へのリンクが張られている*1。また、ノンフィクション作家のRobbyn Swanが陰謀理論は事件当日の午後には既に誕生し、インターネットを通じてあっという間に拡散したが、そういうことはJFK暗殺事件ではありえなかったと語っている。
Swanさんは911陰謀理論について、


Swan says that given the scale of such a conspiracy within the US system – which would have involved not only the military and FBI but airlines and rescue workers – it is hard to imagine that in 10 years no one has revealed their part.
と一笑に付しているが、彼女が夫の Anthony Summersとの共著で7月に上梓したThe Eleventh Day: The Full Story of 9/11 and Osama bin Ladenという本は下手な陰謀理論本よりも或る意味で衝撃的なのかも知れない。この本のダイジェスト版であるAnthony Summers & Robbyn Swan”The Kingdom and the Towers“という記事がVanity Fairの8月号に掲載されている*2。彼女たちが主張しているのは911テロの支援に王族を含むサウディ・アラビア政府関係者が関与していたということだ。サウディ・アラビアが怪しいということはマイケル・ムーアの『華氏911』でも主張されてはいた。しかし、彼女たちは在米のサウディ関係者とテロリストたちとの関係を詳しく追跡している。また、連邦議会の事件調査委員会の報告書のサウディ関係者への事情聴取の箇所は検閲が入り、その殆どが非公開になっている。さらに、著者たちは911へのサウディ・アラビア政府関係者の関与から公衆の目を逸らすためにイラク及びサダム・フセインスケープゴートに仕立て上げられたのではないかという推測をしている。911のテロリストを支援したのはサウディ・アラビア政府の中のアルカイーダ・シンパだが、それよりも遡って、サウディ・アラビア領内の米国関連施設へのテロにびびって、サウディ・アラビア政府はビン・ラディンと裏交渉をして、アルカイーダがサウディ・アラビア領内を攻撃しないようにするための賄賂をタリバンへの資金援助という形式で支払っていたという。
夫妻のblog;
http://anthonysummersandrobbynswan.wordpress.com/
Robbyn Swanの個人サイト;
http://www.robbynswan.com/index.html
See also
“10th Anniversary 911: Publishers Plan Low Key Approach “ http://www.huffingtonpost.com/2011/06/16/10th-anniversary-911_n_878011.html