承前*1
Adam Frost “NY State of Mind: China and same-sex marriages in New York” CityWeekend July 14 2011, p.32
紐育州で同性婚姻が合法化されたその日、Wei Feng(馮偉)(Victory Baptist Chinese Mission of Rochester)という中国系の牧師が新浪微博*2を通して、合法化を糾弾するメッセージを発した。微博を通しての基督教原理主義の中国への影響は強まっているらしい。そのひとつの表れとして言及されているのは、女優の呂麗萍*3が原理主義者が微博上で屡々引き合いに出す聖書の一節を引用した馮偉の発言にretweetする仕方で同性愛差別発言を行ったという事件*4。ネットで検索してみると、中国大陸のみならず香港や台湾でもかなりの騒動になっているようだが、上海のゲイ・コミュニティでは、呂麗萍と夫の孫海英(映画監督、舞台劇演出家)*5の映画のボイコットを呼びかけている。この差別発言事件に対しては、李銀河老師も「呂麗萍你応該反省」というタイトルで批判を行っている*6。
*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110630/1309450191
*2:微博=micro-blog
*3:See http://baike.baidu.com/view/206842.htm
*4:See http://ent.ifeng.com/idolnews/special/lvlipingantihomo/
*5:See http://baike.baidu.com/view/589045.htm
*6:http://blog.sina.com.cn/s/blog_473d533601017ykp.html 因みに、日本語の反省は中国語では通常反思だが、これは過去の出来事を客観的に再検討するという哲学的な反省であり、中国語で反省という場合、それは専ら罪を悔い改めるという道徳的反省を意味する。