承前*1
先週の『読売』の記事;
フィリピンに関していえば、上海で流れた〈噂〉も筋としては似たようなものだったのだ。ただ、「甲状腺を保護するため首に消毒液を塗る」ではなくて、上海の場合はマフラーを巻け、だったけれど。マフラーと「消毒液」の違いというのは緯度の違いということで説明できるかもしれない。〈噂〉の震源地は何処なのか。中国? 上海で流れたものだと、BBCがそう報道しているという但し書きがあった。上海で〈噂〉が信憑性を持ってしまったのはBBCの権威のせいだったともいえる。そして、後にBBC側がそれを公式に否定するということがあったらしい。東南亜細亜ヴァージョンではどうだったのか。因みに、上海では「酸性雨」という要素はなかった。
「放射線飛来、首に消毒液を」東南アジアでデマ
【ウブド(インドネシア・バリ島)=林英彰、バンコク=深沢淳一】東南アジアでは、福島第一原発の事故で放射能が到来するとのデマがメールなどで広がり、人々の不安をあおっている。
フィリピンでは今週、携帯電話のテキストメッセージやネット上で、海外メディアの報道として、「福島第一原発から漏れた放射線が飛来するため、窓を閉めて屋内にとどまり、甲状腺を保護するため首に消毒液を塗るように」とのデマが広く流れた。AFP通信によると、日本に近い同国北部では、生徒を学校から帰宅させる騒ぎも発生し、法相が捜査を命じた。
タイやマレーシアでも同様のデマが広がり、政府はデマの打ち消しと発信元探しに躍起だ。インドネシアで流れたメールは、「雨が降ったら屋内に退避せよ。酸性雨が東南アジア全域に降り、市民の肌を焼く」とあり、これを親族などに転送するよう促していた。
2004年12月のインドネシア・スマトラ島沖大地震で壊滅的被害を受けた地方では、東日本巨大地震発生後、東南アジアが再び大地震、大津波に襲われるとの風評が広がった。
インドネシアのナングロアチェ・ダルサラム(アチェ)州のピディ県では18日、高波が海岸に押し寄せて数千人の住民がパニックに陥り、警察の誘導で高台に避難した。地震は発生していないが、住民からは「津波だ」という叫び声が上がったという。
現場に居合わせた地元ジャーナリストは本紙に、「何年たっても住民は津波の恐ろしさを忘れていない。数時間は高台から下りようとしなかった」と語った。
(2011年3月18日17時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110318-OYT1T00757.htm
ところで、ここ数年間に2桁以上の死者を出すような大地震が最も頻発している国家はインドネシアだったのだ。
さて、ビルマで地震があったらしい。24日8時25分。タイやラオスとの国境に近い東北部
The Associated Press “Burma earthquake kills 1” http://www.cbc.ca/news/world/story/2011/03/24/quake-myanmar.html