ヤマシタの亡霊か

『読売』の記事;


旧日本軍財宝探しの邦人か、フィリピンで誘拐
 【マニラ=稲垣収一】フィリピン南部スルー州パングタラン島で島内在住の男性が武装集団に誘拐され、フィリピン国軍は18日、男性宅で見つかったパスポートから、身元は伊藤敏雄さん(63)(本籍地・広島県)とみられると明らかにした。


 在マニラ日本大使館が確認を急いでいる。

 軍当局者によると、伊藤さんとみられる男性は16日午後、自宅付近で約10人の武装集団に連れ去られた。別の島に移されて監禁されている可能性もあるという。スルー州は、イスラム過激派組織アブ・サヤフの活動が活発な地域。

 この男性は2004年頃から南部ミンダナオ島サンボアンガとパングタラン島を行き来して生活し、最近はパングタラン島で診療所を開いていたという。旧日本軍の財宝探しをしていたとの情報もある。

(2010年7月18日19時23分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100718-OYT1T00501.htm

ほんとうに「イスラム過激派組織」に誘拐されたのなら、まあ生命に別状はないだろう。殺してしまったらフィリピン政府(或いは日本政府)との交渉もできないし、身代金も取れない。
戦後フィリピンを中心とした東南亜細亜各地で囁かれつづけた「旧日本軍の財宝」の噂。これってどういう意味を持っているのだろうかと考えたことはあるが、わからなかった。とにかく、山下奉文大将の亡霊はまだ成仏していないわけだ。
「旧日本軍の財宝」といえば、1980年代に台湾で日本軍の埋蔵金探しが全社会的なブームになっていて全財産をつぎ込む人が続出しているということをTBSの『報道特集』で伝えていた記憶があるのだが、あれは結局どうなったのか。それから、糸井重里が煽っていた群馬県徳川埋蔵金は?