承前*1
宇宙開発について啓蒙するサイトだそうで。
ご指名なのですが。しばらく前にこの話を聞いたとき、宇宙開発事業と『ヤマト』とどんな関係があるの? と思ったのだ。「大和などという、第二次大戦の戦艦を登場させるなんて軍靴の音が云々なんて、一昔前の朝日節をやってくれればネタ的にはよかったんだけどな」というコメントもあり*2。謂うところの「一昔前の朝日節」をやってもいいのだけど、あまり面白くないのでやりません。冷静に考えれば、現在(キャリアであれノンキャリアであれ)文部科学省の実務を仕切っているのは昔『ヤマト』にはまった40代半ばくらいの世代なんだということに尽きるのでは?
taraxacum_off 文部科学省がなぜか「ヤマト」とタイアップ。なにか意見ありますか?(笑)id:sumita-m
http://b.hatena.ne.jp/taraxacum_off/20100718#bookmark-22980252
ただあれから30年以上経っているわけで、何故今頃『宇宙戦艦ヤマト』をリメーク? ということはある。PCという観点で言えば、乗組員のエスニックなダイヴァーシティが欠如しているとか、ジェンダー間のパリティにおいても問題があると言える。森雪のキャラクター設定は男女雇用均等法以前だし*3。そこら辺のところは、新しい実写版とやらではどうなっているのだろうか。今日的捻りということだと、例えばリサイクル/リユーズということを強調して、〈地球にやさしい〉「ヤマト」というイメージを捏造するとか。それから、「ヤマト」の船体にはF1マシンみたいに企業のロゴがべたべた貼り付けられているべきだよね。「ヤマト」は事業仕分けの対象となって、国費支出の大幅な削減、民間資金の導入という結論が出されている筈だから。また、クリント・イーストウッドの『スペース・カウボーイ』*4みたいに高齢者の再就職という問題意識も滑り込ませるべきだろう。俺が企画するとしたら、「ヤマト」は実はイスカンダルへは行っていなかったという事実をソエジマとかウエクサという名の主人公が悪徳ペンタゴンやら「悪代菅」*5の妨害を撥ね退けて暴露するというストーリーにする。『カプリコン・1』*6みたいに。監督はオリヴァー・ストーン辺りを口説く。
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*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100416/1271449256
*2:http://b.hatena.ne.jp/simulacre/20100709#bookmark-22980252
*3:〈ジェンダー論〉から見た『ヤマト』ということでは、やはり斎藤美奈子『紅一点論』をマークしておくべきだろう。
*4:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100428/1272469021
*5:http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-250a.html
*6:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060812/1155398586 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090723/1248363299