苫米地!

http://d.hatena.ne.jp/enjokosai/20100104/p1


苫米地英人への突っ込み。世間の動きに疎くて、彼が「三週間に一冊のペースで書籍を刊行し、そのどれもが数万部のヒットを飛ばしているという売れっ子作家」だということは知らなかった。
「苫米地」というのはたしか東北の一部にしかない珍しい苗字で、同じ苗字の社会学者に酒の席であの苫米地英人の親戚ですかと訊いてしまったことがある。たしか遠い親戚だということだったが、彼にとってこれは初対面の者の定番的な質問であったようだ。
ところで、苫米地英人を弁護するわけではないが、科学者が非科学者に科学を売り込む場合、何らかの〈現世利益〉を込みにしなければならないことが多いといえるだろう。国民に成果が見えづらいとかいう「事業仕分け*1的なマンタリテに表れているように、非科学者というのは科学に内在して科学を評価することができない人間の謂だからだ。勿論、日常生活において非科学者が科学的に思考する義理も必要もないのだが。言いたいのは、〈現世利益〉を込みにしたトンデモに釣られることの責任の一端はそのような非科学者側の科学に〈現世利益〉を求める心性にもあるということだ。