New Pants @Mao Livehouse

土曜日は11月にオープンしたばかりのMao Livehouse*1で、新袴子(New Pants)のライヴ*2を観る。新袴子を観たのは2006年11月以来*3。また、昨年11月の上海でのライヴは見逃してしまった*4
9時からだった筈だが、9時40分頃、突然ステージの後ろに「御宅(Otaku)」という曲のPVが流れる。そして、メンバーの登場。何時の間にか、女性のヴォーカリストが加わっている*5。パンク・バンドで女性のベーシストといえば、トーキング・ヘッズ? あとは、「高めの学生さん」か。それはともかくとして、背景に映像を流しながら演奏するステージのスタイルは以前と変わらず。最初からディスコ的なくねったビートで攻めてくる。途中5分くらいの休憩を挟んで、またファンキーな曲だけでなく、鋭角的な(ベタな)パンクも含めて、1時間強。取り敢えず、2年ぶりの新袴子に満足。
前回とは違って、新袴子の演奏を距離を置いて眺めることができた。少し前に、ブロンディについて、「ブロンディは〈あの時代〉(の紐育)を最もよく象徴していたバンドだったといえるかも知れない。何しろ、パンクにテクノにディスコだから」と書いたことがある*6。この「パンクにテクノにディスコ」というのはまさに新袴子を形容するのに相応しい言葉。さらに思ったのは、新袴子が(テクノというスタイルだけではなく)YMO的なオリエンタリズムを内化して、自ら再構成しているということ。途中メンバーが〈人民服〉で登場したし。また、全体的にどうしても連想してしまうのは電気グルーヴである。バンドが影響を受けたとされているのは公的にはラモーンズ少年ナイフとバズコックスではあるが*7
帰りに、2008年のアルバム『野人也有愛(Equal Love)』(CD+DVD)を買う。

新袴子が映画『熊猫奶糖(The Panda Candy)』(主演は作家の春樹)をつくっていたことを知る*8