http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/a8afda6c166079697f0ac1ddc9a2b2d7
篠山紀信が桜田門に自宅・事務所をガサ入れされた件に関する「日本ペンクラブ」の抗議声明が転載されている。アーティストとしての篠山紀信は全然評価しないが、これはひどいと思う。また、保坂展人氏が「信頼できる筋から」入手した情報によると、「児童ポルノ禁止法改正に関わる人物」が今回の篠山紀信への弾圧は「児童ポルノ禁止法をめぐる国会の議論も踏まえてのことだ」といっているという。俄には信じがたい。だって、まだるっこしいじゃん。また、篠山紀信の件は「児童ポルノ」とは関係ない。たしかに、「児童ポルノ禁止法改正」絡みで、篠山の作品である『Santa-Fe』が問題になっていたということはある。また、今回桜田門が目を付けた写真集の版元は『Santa-Fe』と同じ朝日出版社。それで、「児童ポルノ禁止法改正」は諦めていないぞというメッセージ、或いは朝日出版社や篠山に対しての、『Santa-Fe』なんか廃棄処分だぞという恫喝？ 変なメッセージを送りつけて名探偵を挑発する犯人みたいなことを桜田門がいちいちするのだろうかということはある。勿論、「児童ポルノ禁止法改正」に関係の有無を問わず、篠山紀信に対する今回の弾圧がひどいということは変わらない。
篠山紀信が撮った大竹しのぶの写真に（何故か）感動したデリダが論文を１本書いちゃったということはあったが*1、彼の作品は凡庸で、例えばアラーキーと比べれば、格は少なくとも２桁は下だろうとは思う。篠山紀信と荒木経惟を比較したものとして、多木浩二『ヌード写真』の中の記述があったか。
- 作者: 多木浩二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/01/21
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*1:俺は読んでいない。
