レゲエなどについて思い出しつつ

承前*1

さて、” D'Yer Mak'er”だが、実は、オリジナルよりもシェリル・クロウの方が好きだったりする。思い出したのは、「ハーダー・ゼイ・カム」は上田正樹が日本語でカヴァーしていたということ。1970年代の後半に、レゲエ・ファンの間で、ジャマイカの(オリジナルの)レゲエかブリティッシュ・レゲエかという争いがあったように思うのだけれど、詳しくは思い出せない。英国音楽におけるレゲエは、1980年代に入ると、一方ではスペシャルズやマッドネスに代表される「ツー・トーン」*2を生み出すとともに、他方では(ポップ・ミュージックにとっての)選択可能なアイテムのひとつとして取り込まれていったということがあると思う。カルチャー・クラブの”Do You Really Want to Hurt Me?”もレゲエのビートを使っていたし。1980年代のロック・バンドによるレゲエということで、その洗練の度合いということでも、特に言及すべきはスクリッティ・ポリッティの” Word Girl”か。ところで、レゲエの世界化について言えば、ボブ・マーレィやジミー・クリフといったシンガーたち以上に、リズム・ユニットとしてのSly & Robbie*3の貢献が大きいのでは? ポップ・ミュージックのインフラとしてのレゲエが認知されたこと。トム・トム・クラブの名曲”Genius of Love”*4でも、ジョージ・クリントンブーツィ・コリンズ、ボブ・マーレィ、スモーキー・ロビンソンジェイムズ・ブラウン、カーティス・ブロウとともに、Sly & Robbieが言及されている;


I'm in heaven
With the maven of funk mutation
Clinton's musicians such as Bootsy Collins
Raise expectations to a new intention
No one can sing
Quite like Smokey, Smokey Robinson
Wailin' and shakin' to Bob Marley
Reggae's expanding with Sly and Robbie
http://www.lyricstime.com/tom-tom-club-genius-of-love-lyrics.html
Encomium: Tribute to Led Zeppelin

Encomium: Tribute to Led Zeppelin

Cupid & Psyche 85

Cupid & Psyche 85

Tom Tom Club

Tom Tom Club

コメント*5で言及されているブロンディについては、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070815/1187201518 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070305/1173066409で言及している。後者では、ブロンディが基督教原理主義団体から「安全」な音楽として認定されているという、逆に気分が悪くなるような話。今から考えると、ブロンディは〈あの時代〉(の紐育)を最もよく象徴していたバンドだったといえるかも知れない。何しろ、パンクにテクノにディスコだから。その一方で、ブロンディはキング・クリムゾンというかロバート・フリップ周辺の存在であり、一時はデボラ・ハリー姐さんとフリップ道士ができているという噂もあったのでは? 今年8月のビル・ブラッフォードのインタヴュー*6でも、1980年代のロバート・フリップのサークルの中の人としての彼女が言及されている。