昇平と忠相とか

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091029/1256816455にコメントをいただく;


osaan 2009/10/30 15:15
大岡氏、フランス語が得意なのはいいんですが、自分が監修した『中原中也全集』で、
中也の訳したランボーの詩の誤訳を勝手に修正していたのはいただけませんでした。
そりゃ、ずっと大岡氏は中也の生前の翻訳をチェックしてたんでしょうけど、
死んだあとまで面倒見なくてもねえ…
氏が亡くなったあと、早速中也全集が再編集されました。大岡氏が生きてるうちはやりづらかったようで。
あとついでに、ご存知やも知れませんが、田中小実昌氏は筑紫哲也氏と親戚だそうですね。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091029/1256816455#c1256883338
田中小実昌氏との親戚関係については、筑紫氏*1の2007年の文章で書かれていました*2。筑紫氏が告白するまで、田中氏は知らなかった?
ところで、大岡昇平大岡越前守忠相との関係が気になったりもします。家紋が同じだという情報はあるのですが。但し、大岡昇平の先祖は紀州の人で、大岡忠相紀州出身の徳川吉宗に重用されたとはいえ、旗本出身だったので先祖代々江戸住まいで、忠相以降の領地は三河国。忠相とは同族である大岡忠光紀州との接点はなさそう。大岡忠相については、取り敢えず大石慎三郎大岡越前守忠相』をマークしておく。

ところで、「山田風太郎賞」ができるという話;


角川書店が「山田風太郎賞」を創設

 角川文化振興財団角川書店は30日、「山田風太郎賞」を創設すると発表した。

 新人から中堅作家までが発表した国内の小説を対象に、「その年で最も面白い」作品を選ぶ。

 「忍法帖」シリーズをはじめ伝奇小説、ミステリーまで幅広いジャンルの作品を書いた故・山田風太郎にちなみ、ジャンルは限定しない。

 対象は、毎年9月1日から翌年8月末までに本として刊行された作品。第1回受賞作は来年10月に決定予定。副賞100万円。

 選考委員は、赤川次郎京極夏彦桐野夏生重松清筒井康隆の5氏。
(2009年10月30日19時53分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20091030-OYT1T01035.htm

「選考委員」*3歴史小説系の人がいないのだが、これは山田風太郎の歴史物が角川からは殆ど出ていないということと関係あり?