承前*1
NICHOLAS BAKALAR “In 1918 Pandemic, Another Possible Killer: Aspirin” http://www.nytimes.com/2009/10/13/health/13aspirin.html
全世界で5000万人以上が死んだとされる1918年のインフルエンザ(日本で所謂西班牙風邪)の死者のうちには、当時「夢の薬(wonder drug)」とも呼ばれたアスピリンの過剰使用に因るものもあったというKaren M. Starko博士の説について。その背景には、アスピリンを開発したBayerによる猛烈な宣伝キャンペーンがあったという。その一方で、アスピリンのパッケージにはアスピリンの「毒性(toxicity)」についての警告もなく、「使用上の注意」も簡単なものだった。
今回のインフルエンザについて、1918年の西班牙風邪との共通性を指摘する意見は既に早くからあった*2。また、「東京都健康安全研究センター」による1918年のインフルエンザの日本における実態分析をマークしておく;
「日本におけるスペインかぜの精密分析」『東京都健康安全研究センター年報』56、2005、pp. 369-374
http://www.tokyo-eiken.go.jp/SAGE/SAGE2005/sage.html
*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090511/1242037912 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090512/1242103237 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090519/1242706111 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090520/1242776117 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090521/1242870511 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090525/1243251144 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090526/1243304722 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090610/1244594910 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090816/1250349701