サルコジと鮮卑?


珍説?!サルコジ仏大統領は中国少数民族の末裔だった!―中国人研究者
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2009年9月13日、台湾メディア・聯合新聞網は米国在住の歴史学者・朱学渊(ジュウ・シュエユエン)氏が台湾歴史雑誌「歴史月刊」9月号に寄稿したコラムを紹介した。朱氏によると、サルコジ仏大統領は中国北方少数民族の末裔だという。14日、環球時報が伝えた。

サルコジ大統領の父親、Nagy-Bocsay Sarkozy Pal氏はハンガリーの下級貴族だった。ハンガリーに住むマジャール人の祖先は中国北方少数民族と言われている。サルコジ氏の父親の名前を分析すると、Nagyはハンガリー語で「大」の意味、Bocsは女真族の姓・蒲察を意味する。すなわち「大蒲察部族のサルコジ家のPalさん」という意味になる。

サルコジ仏大統領の祖母の名はCsafordi Toth Katalin。ハンガリーに多い名字のTothはやはり女真族の姓「拓特」を指すもの。歴史書「魏書」には「鮮卑乞伏」なる人物が登場するが、Csafordiの発音はこの「乞伏」の発音と似ており、祖母の名は「乞伏部族、拓特家のKatalinさん」と読み解くことができるという。

またサルコジの発音は歴史書史記五帝本紀」に記された少[白皋]氏と似ている。少[白皋]氏とは黄帝の時代に存在した東夷族の意。中国で夷狄とされ遠く国を追われた一族の子孫が今、フランスで大統領になったのだという。(翻訳・編集/KT)
2009-09-15 12:52:51 配信
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ニコラ・サルコジ*1がそもそもハンガリー人(マジャール人)であることは既に周知の事実であり、ハンガリーは英語の綴りではHungaryで、”Hun”を含み、マジャール人があの羅馬帝国を崩壊に追いやったフン族の子孫であることも周知の事実。フン族が古代中央亜細亜から中原を席捲した匈奴の一派であることもよく知られているだろう。それだけなら、「珍説」どころか当たり前の話にすぎないだろう。また、「鮮卑」も匈奴の一派といえる。但し、「鮮卑」と「女真族」との関係はわからない。ところで、「女真族」は清朝の高祖ヌルハチ以来満洲族と改称されているが、満洲族の神話的起源は朝鮮半島に近い(朝鮮においては白頭山と呼ばれる)長白山付近である(See孟森『満洲開國史講義』*2)。また、唐朝の李氏は(後には老子の子孫などと称したが)そもそもは「鮮卑」。

亜細亜史における中原中心主義、農耕民中心主義の相対化として、杉山正明遊牧民から見た世界史』をマークしておく。