根津美術館など

水曜日、妻のお供で南青山へ。根津美術館*1のオープンは10月。気落ちしていたところ、美術館の隣のビルにあるRick Owens*2のショップの空間としての美しさに胸を打たれる。正面から覗くと、背面の窓の濃い緑が目に飛び込んでくる。ショップの中に入ってみると、その濃い緑は根津美術館の庭園を借景したものだということに気づく。これはショップのシンプルな内装にとてもよく映えるのだが、季節が更迭する*3につれ、この借景の表情も様々に変わっていくのだろう。
それから、表参道を歩いて、表参道ヒルズ*4へ。実は表参道ヒルズに足を踏み入れるのは初めてなのだが、安藤忠雄デザインのこの空間は思ったよりも悪くはなかった。また、この建築の肝は実は表参道の坂道とのコントラストにあるのではないか。そして、ラルフ・ローレン路面店を貶しながら、Marimekko*5へ。妻がMarimekkoのドット模様のワンピを買うのにつき合う。
副都心線新宿三丁目へ。淳久堂へ。新宿の淳久堂の洋書コーナーは糟だというのがわかった。但し、語学関係はすごく充実している。詩集か歌集を買おうと思ったのだが、色々迷った挙げ句、何も買わず。結局買ったのは、

『ポオ評論集』(八木敏雄編訳)岩波文庫、2009

ポオ評論集 (岩波文庫)

ポオ評論集 (岩波文庫)

入江曜子『溥儀−−清朝最後の皇帝』岩波新書、2006
溥儀―清朝最後の皇帝

溥儀―清朝最後の皇帝

伊勢丹の地下で、聖護院蕪の漬け物などを買って、帰宅。